6話 国王ムンセルト
俺はソフィアを村は連れて帰ったあと、なぜ死ななかったのかを考えてみた。
・・・・・分からん。
一体どう言うことなんだ。
そんなことを考えていると村長(?)が俺に家を貸してくれた。
「大変だったな。しばらく休んでおけ。」
とのことだった。にしても、これから俺はどうしようか。二度とあんな地獄に行きたくは無いしな。
トントン
扉からノックが聞こえた。
ソフィアだ。
「今入ってもいいかしら。」
「あぁ、どうぞ」
(一体なんのようなんだ?)
「あの、この間は、助けてくれて、、ありがとう」
と、照れながらもソフィアはそう言った。
(なんだ、可愛いところもあるじゃん)
「あぁ、こちらこそ。一緒に冒険してくれてありがとう。」
「/////、、、。」
「それより、お前はこれからどうするんだ?」
「・・・」
なんだ?急に黙り込んで、
そこへ、村長(?)がやってきた。
「おお。勇者様、回復されましたか。良かった良かった。さぁ、冒険へ行ってもらいましょう。」
はぁ?!
冗談じゃない!!あんな危険なところ二度と行くもんか!!
「さあ、準備が出来次第出発してもらいますよ。」
(無茶苦茶だこの爺さん。)
さすがの俺もこればかりは黙ってはいられなかった。
「俺はあんなところになんか二度と行きたくないんだ。すまんが他を渡ってくれ。」
俺は強くそう言って家を出ようとした。
「無駄ですよ。あなたはすでに世界中から注目されています。例のダンジョン攻略成功の件もすでに知れ渡っています。
最早行く以外の選択肢は無いのですよ。
貴方はこの世界の救世主となるお方ですから。」
そんな、、、。
いや、おかしい。こんなに早く情報が世界に出回るわけがない。ましてや情報源がちっぽけな村の村長ならなおさらだ!
「なぜお前にそんなことが言える。」
俺は問い詰めた。
するととんでもない答えが返ってきた。
「申し遅れました。私の名はムンセルト。とある国の国王をさせていただいています。」
(さらっととんでもないこと言ったなこの爺さん。)
「私の知る限りでは勇者は貴方1人です。
だから貴方にしか、あいつは倒せないんです。あなたにしか魔王は、倒せないんです。」
(魔王?!、ちょっと待て俺は魔王がいることすら初耳なんだが、)
「でも、ソフィアは行かせられない。」
俺はこれでもソフィアが大事だ。これ以上危険な目に合わせる訳にはいかない。
「私行きます!」
ソフィアは覚悟を決めた顔でそう言った。
こうなったら行くしかないのか。そう言って俺はソフィアを連れて村から出てダンジョン攻略に行くことにした。
歩いているとき俺は気づいてしまった。
(俺のレベルが5になっている!)