6話 仲間との出会い
膝をつく。最悪だ。無双も出来ないのに戦う気なんてない。
もしかして、無双できるのか?
月夜に簡単に勝てた俺なら、何とかなるのか?
月夜が説明を始める。
「ここは地獄だ。怪我をしようと、死のうと勝手に治る。たけど、そのルールを無視する武器が作られてしまってね。それを奪い取って来て欲しい。なあに、たったの3つだ」
ちょっと待て。地獄で傷が治らないという事は、その武器でやられたら、俺の魂は永遠に治らないんじゃないのか?
リスクがデカすぎる。いくら俺が強かろうと、素人に変わりはない。
よっぽどのメリットがなければ、受ける事は出来ない。
「入っておいで」
月夜が呼ぶと、二人の少女が入って来る。二人共、俺と同じように麻の質素な服装。月夜と違い。俺と同じ境遇なのかもしれない。
片方は髪も肌も真っ白で月夜よりも背が低く幼い。地獄で見た中で最年少だろう。そして、童顔。怯えたような表情からは小動物の様な気配を感じさせる。まるで真っ白の子猫。正直、俺が好きなタイプだ。
もう片方は金髪で欧米人の様だ。背も高くスタイルも恵まれている。真面目そうだ。原因は分からないが、少しむすっとしている。そして、この子も可愛い。
月夜が俺の隣に来て、耳元で囁く。
「ひゃん」
耳がくすぐったく、馬鹿みたいな声が出えてしまった。
金髪の方が軽蔑の目を向けてくる。そんな目で見るなよ。
「この依頼を受けるなら、彼女達が仲間だよ。君のテンションが上がるように可愛い子だけ選んだんだ」
月夜は悪戯っぽくそう言うと、俺の耳元に優しく息を吹きかける。
もっとやって欲しい。
「もう一押しみたいだね。二人ともこっちに来るんだ」
白髪の方はたったったと走って来るが、金髪はゆっくり歩いてくる。
白髪が辿り着く前に、また月夜が耳元で囁く。
「ちなみに、地獄は自分の全盛期の姿で魂が形を成す。今、走って来た方はこう見えて、享年31歳だ。つまり……」
「つまり?」
「合法ロリだ」
最高かよ。




