表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/18

2話 この鬼いつか倒す

 謎の空洞に落ちる。

 かなり広い。周りは全て岩だが、何故か明るい。

 上から次々に人が降って来て、数えきれないほどの人が洞窟をさまよっている。

 このまましゃがんでいたら、踏まれそうだ。


 移動して、三途の川を探さなければ……。


 いや、まだだ!!

 危ない危ない。

 まだ、ここが地獄だと決まったわけじゃない。

 俺みたいな品行方正な常識人が地獄に落ちる訳。


 早く、転生させてくれる神様を探さなければ。


 周りをよく見ると、ほとんどの人間が20歳前後で、全員同じ麻のような服を着ている。

 気付けば、自分も同じ服だ。身長も少し伸びたか?


 とりあえず、移動するか……と思ったが、車椅子が無い。

 もしかして。

 試しに力を入れると足が動いた。


 凄い!!

 動いた!!


 俺の足が動いたのだ。

 早速立って歩こうとして、倒れこむ。


 それはそうだよな。

 足が動くのと歩けるのはまた別の話だよな。


「お前が四方田啓利だな?」

 やけに低い声が俺を呼ぶ。


 後ろを振り向くと身長2mは確実に超える大男が立っていた。

 筋肉質だが、脂肪も多い。クマと大差ない体格だった。

 そして、赤い肌に虎柄のパンツ。頭には立派な角が生えていた。


 鬼?


 地獄に鬼っていたかな?

 いた気がするな……。

 少なくとも、美少女ならまだしも、こんなゴツゴツした鬼が異世界にはいないだろう。


 よし、ここが地獄じゃない言い訳を探そう。


 しんどいなー。

 鬼だもんなー。

 地獄だよなー。

 地下だったしなー。


 いや、ワンチャン鬼じゃない?

 この体格なら、ギリギリ人でも通用する。

 赤い肌は化粧だろう。

 服装もこの男が変態ということで納得できる。


 角は……。

 なんだ?

 何が生えている?

 ち○こか?

 こいつは頭にち○こが生えるタイプの変態の大男か?


「殺すぞ、お前」


「申し訳ございませんでした!!」


 素人でもわかるタイプの殺気だった。

 土下座モードへの移行が速くて、初めて地面に這いつくばっていた事を感謝した。


「ちなみに俺は鬼だ。人間が考えている事は全て筒抜けだから、気を付けた方が良いぞ」


 ヤバい。めちゃくちゃ失礼な事を思ってしまった。

 それに後悔はしているが、反省していないのがバレてしまう!!


「お前……。度胸が半端じゃないな……。いいだろう。これを持て」


 10cm角程の小さな箱を片手でひょいっと渡される。


 !!


 重い!!

 バランスを崩し、手が箱の下敷きになる。

 痛い!!


「これはとある少女の記憶だ。とあるマフィアの鉄砲玉でな。女なのに戦闘力は相当な物だった。これをお前に与える」


 それどころではない。

 手が潰れているのだ。

 痛すぎて、ほとんど声が出ない。


「これ……取って……」

 100kgはあるのではないだろうか。手が抜けない。


「ちなみに鬼の力は人間の10倍近くある。逆らわない方が身のためだぞ」

 鬼は再び片手で箱を拾い上げる。


「じゃあ、今から記憶を与えるぞ。最後に何か言いたいことあるか?」

 そういって鬼が箱を振り上げる。


「穏便な方法ってない?」


 鬼がニコっと笑う。

 こいつー。

 俺に恨み持ってやがるなー。


 俺もニコっと笑う。

「お前の頭のち○こ、いつか毟り取ってやるからな!!」


 箱が頭にめり込み、意識を失った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ