17話 冒険のその先
これが死闘というものか。
黒髭は強い。
部下を犠牲にして、俺の動きを見ていたのだ。受け止められる。
この接近戦で、銃は当たらない。だが、黒髭は剣も銃も蹴りも使う。近づくに近づけない。
しかも、この状況で黒髭はずっと笑っているのだ。ペースを乱される。
月夜という異常者で多少慣れていて良かった。
「がははははは」
黒髭が自分自身の腕をドラゴンブレスで撃った。
このメリットは何だ?
黒髭は戸惑いで一瞬硬直した俺の左腕を、剣で切り飛ばす。
痛い!!
が、それでも意味が分からない。
相手は永遠に治らない傷を負ったのだ。
それで、俺に与えた傷は深手だが、数十秒で治る。
後ろに下がるが、黒髭は別に追撃もしてこない。
意味が分からない。
「今ので殺したと思ったんだがな。がはは」
黒髭が大声で笑う。
一瞬の隙を見て、黒髭の腕を切り落とし返す。
「ぐおお、痛えな」
ドラゴンブレスを落とす。
罠か?
「さてヨモ君、一緒に闘おうか」
月夜が走ってきた。全身傷だらけだ。
「おうおうおう、会いたかったぜ。その衣装、お前が……」
「隙を見せたら終わりだぜ」
黒髭を切り倒す。
「あららー。こんなに強くなっちゃってまあ。嬉しい限りだよ」
月夜は少し寂しそうだった。
「おめでとう。約束だ。全員に報酬を与えよう」
閻魔様が手を叩く。嬉しそうだ。
「で、俺に対する報酬は?」
俺は天使と良い感じにしてもらう予定だった。
「はい」
閻魔様がシロを指さす。
?
シロに翼が生える。
「ほら、天使だよ」
……。
「天使って何?」
「細かい事情は省くよ」
そういえば、シロの服だけ翼が出る穴があったなあ。
「ヨモ?」
シロが首をかしげる。
まあ、可愛いからいいか。
「じゃあ、天国に行かせてもらおうか」
天国か。楽しみだ。
「ああ、四方田君。回収してない伏線ない?」
何の話をしている?
「ドラゴンブレスは龍、デビルリングは悪魔、銀波刀は何をモチーフにしてると思う?」
雲行きが怪しい。
「『白波』という7人の英雄のチームだよ。月夜の服はそのユニフォームだ。月夜はそのメンバーではないけどね」
「何が言いたい?」
「君は『白波』を知らなかったね?さて、誰がこの武器を作ったと思う?誰なら『白波』を知っていると思う?」
先が読めた。
俺は武器を集めたが、武器を作った奴には会っていない。
「今までお世話になりました。じゃあ、天国に行きます」
床が空く。
「君たちの戦いはまだまだこれからだ!!」
落ちていく途中で辛うじて聞き取れた。
これだから神様なんて……。
人気が出ず、誰にも読まれない作品を書き続けるよりも、早めに次にいった方が良いかと思い、10分の1程の内容で完結させていただきました。
今回は更新頻度を優先したのですが、次は文章の質も高めようと考えています。
次の作品は、もっとなろう向けだと思ので、ぜひ読んでください。
いじめられっ子のゲーマーが異世界転生してゾンビになり、勇者に転生した元クラスメイトをぼこぼこにする圧倒的チート物語です。
2年以内の書籍化を目指しています。私の成長ごと楽しんでいただけると幸いです。
この作品も好きで、本当はもっと書きたいエピソードが沢山あるので、いつか完全体でお見せできるといいなと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




