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16話 海賊船

 なっ!!


「あららー。そんな予定ではなかったのだけれど、逃げるわけにはいかないね」


 巨大な海賊船が時空を切り裂いて登場した。

 大体の事には驚かない体になっていたと思ったんだが、流石に想定外だ。


「最後の武器、『ドラゴンブレス』の持ち主、黒髭の登場だ。アリスちゃん。早くデビルリングを身に付けな」


「月夜、武器と敵の情報をくれ」


 地獄の罪人にこんな大それたことが、出来るわけがない。何かとんでもない何かが協力しているはずだ。


「銃だよ。弾が無限のピストルだ。黒髭は強いよ。そして、何より味方が強い。気を付けなよ」


 月夜が俺を掴む。


「違うよね?」

 嫌な予感がした。


「違わないよ」

 月夜が俺をぶん投げた。

 船の甲板まで高さ20m。

 こいつまじで何なんだよ!!


 甲板に叩きつけられる。

 あの女、まじで……。


「「「ヒャッハー!!」」」


 敵に囲まれていた。200人はいるだろうか。

 ……あー、こいつら強えな。



 ――――最初の20人は瞬殺出来た。

 だが、この状況で、誰一人怖気出さない。

 流石、海賊。

 狂っている。


 そして、俺の刀が受け止められるようになってきた。

 俺にはスピードしかない。

 だから、慣れられる。


「四方田!!」


 アリスが吹っ飛んできた。

 ヒーローの登場だ。着地も華麗だ。


「早く、黒髭の所に行って!!」


「はい!!」

 登場早々、命令だった。


 確かに、俺が雑魚と戦い続けてもいい事ない。


 アリスが、雑魚を蹴散らして道を作る。

 強いな。

 惚れそう。

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