13話 ヘラクレス
「武器を奪う前にイチャついちゃってまあ。私もラブコメに混ぜておくれよ」
月夜が銀波刀を持っていた。
「そうして、復活したらめんどくさいから、こう」
月夜が宮本武蔵の心臓に銀波刀を突き刺す。
宮本の体は数瞬痙攣すると、灰のようになり、消えた。
宮本はどうなってしまったのだろうか。考えたら負けな気がする。
月夜の行動には、ちょくちょく引いてしまう。
「じゃあ、銀波刀はヨモ君のだよ。はい」
月夜から受け取るのは怖いが、態度には出さない。
「さて、じゃあ、閻魔の間に戻ろうか」
戻ると、閻魔様がブチギレていた。
「月夜が宮本に殺されてたら、どうなってたか分かるな?」
普段、ふざけた話し方だが、今回は違う。鳥肌が立った。
「もちろんだよ。だからこそだよ。あれで、ヨモ君は成長できただろう?」
「結果的にはな。だが、リーダーは僕だ。次はないよ」
「気を付けるよ」
閻魔は納得していないようだが、感情を切り替えた。
「さて、次は英雄ヘラクレスだよ。正確に言うと、ヘラクレスの神話のモデルになったやつだ。」
月夜は怒られた直後だと言うのに、けろっとしていて、説明に回る。
「持っている武器は『デビルリング』。簡単に言うと、メリケンサックだよ。ただ、パワーが人間の10倍くらいになるおまけつきだ」
「リーチは銀波刀が勝っているが、パワーで無理矢理予想外の動きをしてくる、油断するなよ」
今回は、普通に鬼が武器を持って来る。
メリケンサックと、腕をガードする鎧。
どちらもアリス用だ。
「じゃあ、頑張ってな。でも、落とし穴は用意した」
再び、床が空き、穴に落ちる。
いい加減にして欲しい。




