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44・ボ〇ルで出撃って言われた後にビ〇ザムを渡された感じ

( ・ω・)ついに400話達成!!

(中身は薄々)


日本・とある都心のマンションの一室―――


そのリビングで、黒髪セミロングの

やや目付きの悪い少女と、


モデルのような抜群のプロポーションを持つ、

腰まで伸びた金髪の美女が向かい合って

座っていた。


「エロゲーを一般用に移植する際、エロシーンを

 感動イベントなんかに差し替えるのはちょっと

 違うと思うんですよねアタシは」


「まあたいていヤった後にお互い打ち解けるって

 いうのがお約束だから、そこは」


フィオナとアルフリーダ……

女神の母娘は互いの見解について意見を交わす。


「それと、逆に一般ゲームを知ってから元祖の

 エロゲーをプレイしてみると、エロシーンが

 始まりそうになると飛ばしてしまう現象って

 ありません?」


「そうねえ。

 恥ずかしいとかそういうのじゃなくって、

 何か急にテンション落ちるのよね。


 一般だったらちょっとしたエロシーンでも

 興奮するものだけど、一線を超えると逆に

 ()えてくるってゆーか」


それを遠目で銀髪の美少年が見つめ、


「別に聞きたくもありましぇんが―――

 何を話していらっしゃるのですか、

 お二人とも」


アルフリーダの従僕であるナヴィが

取り敢えずツッコミを入れると、


「あ、うん。

 結婚して以来三次元が忙しかったから、

 二次元の事もちゃんとしなきゃって思って」


「……三次元(リアル)が忙しかったら、

 別に二次元(もうそう)にかまける事もないと

 思うのでしゅけど」


フィオナの言葉に彼が返すと、


「わかってないのねぇナヴィ。


 二次元には三次元を補強・強化する

 ネタが詰まっているのよ!


 人類がせっかく作った偉大なツールを

 使わないでどうするの!?」


主人の言葉に、彼は目と口を線のように

細めた表情になり、


「個人の趣味にどうこう口を挟むつもりは

 ありませしぇんが―――


 せめてそれをヨソに感染させるのは、

 自重して欲しいと思いましゅ」


ナヴィがそう返すと、アルフリーダとフィオナは

互いに顔を見合わせた後、ニッと笑って、


「という事は、邪神ちゃんたちに渡したネタは

 きちんと活用されていそうですね」


「そりゃあもともとあのコたち素材はいいもの。


 あ! 妹モードの彼女たちはどうでした!?

 昼はベタベタ甘えモード、夜はラブラブ凌辱(りょうじょく)

 そのギャップが」


「だかりゃどうしてそう夜の生活がダダ漏れ

 何でしゅか。


 はあ……

 ではいろいろなものを諦めて、本編スタート

 しましょう」




│ ■フラール国・アルプの果樹園  │




「う~ん」


「すごいですわね―――」


頬にクロスの傷を持つ、見た目は悪役タイプの

侯爵と、ロングの金髪の女性騎士といった体の

長身の侯爵夫人が同時に見上げ、


「ですがまあ、功績を考えれば」


「これくらいは確かに必要かも」


実年齢より十才は若く見える銀髪の伯爵と、

その妻である真っ赤なロングヘアーを持つ

女性が、一緒に感想を述べる。


「フィオナ様の名は、今や連合国中に

 鳴り響いておりますれば」


「それなら、この規模であっても問題は

 ないと思います」


息子と同じグリーンの長髪を持つ女性と、

女神の第一眷属である、緑の髪と瞳の少年が

共に同調し、


「文句無しではありませんか?

 フィオナ様」


最後に、女神と同じ夫を持つ……

銀のロングウェーブの女性がそう語ると、


「ま、ままままっ、そうですよねっ!

 それに参拝するお客さんも来るとなると、

 これくらいは―――」


そう言う女神の目の前には……

テーマパークもかくやというレベルの

建築物がそびえ立っていた。


「畑をよけ、さらに日の光を(さえぎ)るのを

 最低限にしましたから」


「そのおかげで、空中の渡り廊下は細い通路に

 なっちまいましたが」


「後は中心にある本殿に、あの黄金の果実を

 奉納してもらえれば完成でさぁ!!」


建築担当者であろう男たちが、胸を張って

報告してくるが、


「(いやもーどうすんのコレ。

 確かに畑を邪魔しないように建てられて

 いるけど、


 畑の間間に支柱を入れて、さらに

 果樹園の外から参拝客が入れるよう、

 空中通路があって―――


 本音を言えばそりゃ嬉しいんだけど、

 ガン〇ムで例えるなら、ボ〇ルで出撃って

 言われた後にビ〇ザムを渡された感じ?)」


よくわからない例えを頭の中でした後、

担当者たちの顔を見渡すと、


「(あー、こりゃアレですね。

 ()められるのを信じて疑わない目。


 いやでも、ここまで作ったものを否定した

 日にゃ、自害する人が出てもおかしくは

 ないですよね……


 で、でもこうまでして欲しいとは―――

 あ、ちょっとバーレンシア侯爵に話を

 振ってみて)」


そう思い彼に視線を合わせると、自信満々に

レイシェンと一緒にうなずき、


「(え、えっと……

 それじゃビューワー伯爵?)」


今度はそちらに振り向くと、彼もまた

マルゴットと共に静かにうなずく。


「(お、お義母様!

 アルプ、メイさーん!!)」


そして最後にソニアと一緒にいる夫ともう一人の

妻の方へとアイコンタクトを取るも、


三人とも微笑みを返してくるだけで―――

ここでフィオナは八方ふさがりである事を(さと)り、


「よ、よくぞこんな立派なものを作って

 くださいました!


 ちょ、ちょーっとアタシには立派過ぎるような

 気がしないでもないですけど~……

 す、すっごく感謝しています!」


すると担当者であろう男たちの顔はパァッと

明るくなり、


後は奉納の儀式をする日取りを決める運びと

なった。




カシャ☆




―――女神フィオナ信者数:現在10,113名―――



( ・ω・)最後まで読んでくださり

ありがとうございます!

基本、土曜日の午前1時更新です。

休日のお供にどうぞ。


みなさまのブックマーク・評価・感想を

お待ちしております。

それが何よりのモチベーションアップとなります。


(;・∀・)カクヨムでも書いています。

こちらもよろしくお願いします。


【女性冒険者パーティーの愛玩少年記】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16818093088339442288


ネオページ【バク無双】【完結】

https://m.neopage.com/book/31172730325901900


【ゲーセンダンジョン繁盛記】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16817330649291247894


【指】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16817330662111746914


【かみつかれた】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16818093073692218686


【ロートルの妖怪同伴世渡り記】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16817330666162544958

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