36・せめて生き死には気にしてください
( ・ω・)もう寝落ちしないように、
予め予約投稿する事に(対応が遅い)
天界・フィオナの神殿―――
そこで黒髪セミロングの……
やや目付きの悪い少女が両腕を組みながら、
「んんん~……
何かパパとママの時って大変だったん
ですねえ。
アタシも当初は、別に王様やら貴族様やら
別に会う必要は無かったですし」
「まあ、僕たちの世界は世界で、『枠外の者』の
暗躍やら脅威はありましたけど―――
だからと言って、世界が滅ぶとか……
そういう状況ではありませんでしたからね」
フィオナの後に、グリーンの短髪と瞳を持つ、
彼女の夫であり眷属である少年が続く。
「フィオナちゃんのところは、初めてという
事もあったし―――
私とパパで初心者向けの世界を選んだつもり
だったのよ。
それがフィオナちゃんの国が他の国に
乗っ取られるなんて、想定外だったわ」
「それにママは、僕の世界に来た時点で、
すでにいくつもの世界を救ってきたという
実績があったからね。
実際、僕の世界にいた『マガツモノ』……
それ自体はさほど苦労はしなかったんだけど」
抜群のプロポーションに、腰まで伸びた
ブロンドヘアーの女神、アルフリーダと、
褐色肌に黒髪黒目の軍神、ユニシスが
夫婦そろって思い出を語る。
「という事は―――
まだまだ人間関係で苦労を?」
銀のウェービーヘアーを持つ、フィオナと同じ
アルプの妻であるメイがたずねると、
「そうよ、いろいろあったわ。
お城に行った時もねえ……」
そうしてまた、彼女は過去の話を語り始めた。
―――アルフリーダ回想再開―――
「ふぅ」
「お疲れ様、ユニシス」
夜遅くなった時刻……
城内に与えられた一室で、アルフリーダは
ユニシスとベッドの上で一息ついていた。
「やっとこの国の王様に出会えましたけど、
王国騎士団の実力者、それに団長と―――
腕試しと称してしつこかったです」
私の横で、疲れたように彼は声を出す。
ようやくこの国のトップに謁見できると
思ったのも束の間……
やはりというか、ユニシスの外見を見て
戦闘能力に不安を抱き―――
彼の強さを証明してみせなければ
ならなかったのである。
恐らく、上から数えた方が早いであろう
上位五名ほどを倒したところで、
実力に疑いの目を向ける者はいなくなった
けれど、
同時に私と彼の精神的疲労は増大し、
夜を迎えた今、私たちはお互いに寄り添って
休息をとっていた。
「これで終わりだと思っていたら、
今度は遠征していた将軍が戻ってくるから、
それと戦ってみてくれって……
まあその人が一番強いみたいなので、それが
終われば多分、話は進むでしょうけど」
そう。ユニシスの言う通り、今日一日では
終わらなかったのだ。
後日、実力的には最強の将軍がいるからと
いう事で―――
その将軍との対決を決められてしまって
いたのである。
「ごめんなさい、アルフリーダ様」
そこで突然彼が謝り出し、
「えっ? どうしたの?」
私が不安になって聞き返すと、
「だって、僕はまだ子供だから……
僕がアルフリーダ様の眷属で、強いって
言っても、信用されないのも無理は無いと
思います。
僕がもっと成長していたら―――
大人になっていたら……」
そう言って自分を責めるユニシスを、私は
胸の中へと抱き寄せ、
「それはあなたのせいじゃないわ、ユニシス。
それに外見なんて私からしたら些細な事よ。
私は時と成長を司り、見守る女神
なんですからね―――」
「は、はい……」
私の胸の中で、彼は安心したかのような
声を出す。
でも実際、問題ではあるのよね―――
今後、『マガツモノ』との戦いに置いて、
彼の役割は重要なものになる。
直接の戦闘能力もさる事ながら、時には
味方を率いる事だってあるかも知れない。
そんな時、どこからどう見ても子供にしか
見えない少年を前に、果たしてついて来て
くれる人間がどれだけいるか……
ああもういっそ、才能だけじゃなく体の方も
成長させて―――
「あ」
そこで私は思わず声をあげる。
「ど、どうかしましたか?
アルフリーダ様」
密着しながら私を見上げるユニシスに、
「……そうね。
そうだわ、それがいい。
どうして思いつかなかったのかしら」
「??」
『名案』を思着いた私は―――
彼を抱き寄せると、そのままベッドへと
倒れ込んだ。
「ったく、揃いも揃ってまだ十を少しも
過ぎて無いガキに負けたんだって?」
数日後、謁見の広間には……
赤い長髪に、頬に傷を持つ長身の女性の姿が
あった。
「いや、本当に強いのだ」
「エルドラ、いくら最強の女将軍と呼ばれる
お前でも―――
油断は禁物だぞ」
某王国の最強戦力とは、実は彼女の事であり、
その女将軍は相手を聞いて、半信半疑で
遠征先から駆けつけたのだが、
「とは言え、なあ……
確かに子供ならば身軽という事は
あるだろう。
だが圧倒的にリーチの差があるのだ。
それは技量で埋められるものではない。
お前たちこそ油断したのではないか?」
そう逆に問われた対戦経験者たちは、
全否定も出来ずに怯む。
「ま、しゃーない。
仇は取ってやるよ」
「まだ死んでいませんが」
「男のクセに細かい事言うなって♪」
「せめて生き死には気にしてください!」
そんなやり取りをしていると、彼女は
背後の気配に気付き振り返る。
「ほお―――
こりゃなかなかのモンだね。
実力は『ホンモノ』ってわけかい。
楽しみ……だ……?」
そしてそこに姿を現したのは―――
大人の姿となったユニシスであった。
カシャ☆
―――女神フィオナ信者数:現在8883名―――
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