表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
384/402

28・セキュリティが人外レベル

( ・ω・)今回は超久しぶりに『アンカー』が

活躍します(過言)


日本・とある都心のマンションの一室―――


そこで黒髪セミロングのやや目付きの悪い

女神が、デスクトップPCを前に何やら

打ち込んでいた。




【 アレ? どちらさんで? 】


【 とにかく、明けましておめでとう

 ございますー 】



半年以上は出番がなかったであろう彼らの

反応は普通に冷たく、



「そっ、そこまで邪険にしなくてもですねっ!


 それに雑談ならちょくちょく来ていたで

 しょーがっ!!」


フィオナはそれに対し抗議の声を上げる。



【 だからそれが、コンビニの

 新作スイーツとか 】


【 それ時々夜の生活に関する

 意見収集とかはなぁ 】


【 神様設定忘れてね? 】



呆れながら『アンカー』たちの

返事が返って来て、



「いやだって本当にそれくらいしか

 無いんですもん。


 地球(こっち)じゃあの人外5人娘の問題が

 ありましたけれども、全員ナヴィと結婚して

 無事大団円(だいだんえん)で終了しましたし」


女神がそう話し辛そうに書き込むと、



【 限理神・マファーダ以降、これといった

 脅威が無いのはわかるけどさー 】


【 てか後日談とか無いのか? 】


【 そもそも、何で限理神はあの2人……

 ユニシス・アルフリーダと敵対を? 】



そう当然の疑問が返って来るが、



「え? あー……

 実はパパとママに取っちゃ、敵としては

 その他大勢の1人に過ぎなかったみたい

 なんですよねー。


 だからそうたいした因縁とかは無かった

 ようでして」



【 何か報われねーなー 】


【 結構な時間をかけて準備したとか

 言ってなかったっけ? 】


【 相手が悪かったとしか 】



『アンカー』たちは女神の言葉に納得しつつも、



【 でもこのままだと俺たち、ただの女神の

 雑談相手になっちまうぞ? 】


【 そのうち、今日の晩御飯は何にする?

 みたいな質問しか来なくなりそうな 】



「し、仕方ないでしょう!

 実際、11章の限理神・マファーダとの

 戦いで、ネタが尽きたようなものなん

 ですから!!」



【 あー、うん。

 今すごい事言ったよねアンタ 】


【 (いさぎよ)いけどそれを(おおやけ)に言った事だけは

 反省しなさい 】


【 つーかこういう場合過去編とか

 始まりそうなものなんだが、この女神

 たいした過去は無さそうな気がする 】



そこでフィオナは沈黙し、しばらく気まずい

空気が流れるが、



【 そういえばネタが尽きたら、

 パパとママの馴れ初めでも話すって

 言っていなかったか? 】



その書き込みにフィオナは反応し、


「んー、でもママ、あんまり自分たちの

 恋バナに関しては話したがらないみたい

 なんですよね。


 うかつに触れると実家ごと爆破されて

 しまいそうで」



【 何でそこだけセキュリティが

 人外レベルなんだよ 】


【 照れ隠しってレベルじゃねーぞ 】


【 でもまあ、聞くだけ聞いてみたら

 どうだ? 】



『アンカー』たちからの提案に、フィオナは

両腕を組んで、


「むう、では超久しぶりに『アンカー』って

 みましょう。


 『アンカー』は今のスレで200!

 聞きたい事は、パパとママの馴れ初めの

 聞き出し方……


 ―――さあ、アタシを導き給え……!!」



>>200


【 まず自分と今の旦那、アルプとの馴れ初めや

 いつ頃から意識し出したのかを告白。


 その流れで両親の馴れ初めに切り込む 】



「お、おお―――


 いいですね、さすがは女神(アタシ)頭脳部隊(ブレインズ)

 今まで数々の難問を解決して来ただけの

 事はあります!


 さっそくやってみますね!」


そこでフィオナはPCを閉じ……

目的地へと向かう事にした。




│ ■天界・フィオナの神殿(じっか)  │




「アルプ君、メイさん。

 いらっしゃい」


褐色肌の青年がまず、フィオナの夫と

もう一人の妻を出迎え、


「こ、こんにちは」


「お久しぶりです。

 お義父様、お義母様」


グリーンの瞳と髪を持つ少年と、

銀のロングウェーブの髪の少女がそろって

挨拶する。


「自分の家だと思ってくつろいでくださいね。

 近況も聞きたい事だし」


腰まで伸びたブロンドの長髪と、モデルのような

豊満なボディの女性が夫の後に続き、


そこで家族団らんが始まった。




「そういえばフィオナ様。


 旦那(アルプ)様とは、一目惚(ひとめぼ)れって聞いて

 おりましたけど―――

 結婚を意識し始めたのはいつ頃から?」


お茶を飲みながらの団らんの中、不意にメイが

フィオナに話を切り出す。


実はこれは、彼女と打ち合わせての行動であり、


「そうですね。

 意識し始めたのはやっぱり……

 バーレンシア侯爵のお見合い話が

 持ち上がってから?


 他の人のそういう話がありますと、

 自分もいつかは、って感じに」

(■4章)


「そ、その頃からだったんですか」


アルプが顔を真っ赤にしながら受け答え、


「あ!

 でも好きになったのは最初からでしたよ。


 その辺はママも一緒なんじゃないかな?」


満を持してフィオナは母親に話を振ると、


「そうねえ。

 『あ、この人と一緒になるわ』って

 意識し始めたのは最初からだけど。


 それが具体的な形になるのは―――

 もう少し経ってからかしら」


そこでメイが追撃に出て、


「アルフリーダ様も確か、夫は元眷属

 だったんですよね?


 わたくしたちの旦那様も眷属でしたし、

 ご縁があると言いますか」


「う、う~ん。

 まあその話はおいおい、ね……」


「君たちもやっと結婚したんだし、

 話す機会はそのうちいくらでも」


軍神(ユニシス)の方は妻を気遣って、何とかその場を

やり過ごそうとし、


予め打ち合せしていたフィオナとメイは

『失敗か?』と気をもむが、


「あっ、あの!


 ぼ、僕もそのお話興味があります!

 特にユニシス様は、僕と同じ元人間だったと

 聞いておりますのでっ」


思わぬところからの援護射撃に、二人の妻は

目を丸くするが、


「そ、そうねえ―――


 隠す事でも無いし、話しても構わない

 かしら?」


「いや、まあ……

 ママがそう言うのなら」


と、両親の神々はうなずき合い、そして

ぽつぽつと語り始めた。




カシャ☆




―――女神フィオナ信者数:現在8746名―――


( ・ω・)最後まで読んでくださり

ありがとうございます!

基本、土曜日の午前1時更新です。

休日のお供にどうぞ。


みなさまのブックマーク・評価・感想を

お待ちしております。

それが何よりのモチベーションアップとなります。


(;・∀・)カクヨムでも書いています。

こちらもよろしくお願いします。


【女性冒険者パーティーの愛玩少年記】

https://kakuyomu.jp/works/16818093088339442288


ネオページ【バク無双】

https://m.neopage.com/book/31172730325901900


【ゲーセンダンジョン繁盛記】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16817330649291247894


【指】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16817330662111746914


【かみつかれた】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16818093073692218686


【ロートルの妖怪同伴世渡り記】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16817330666162544958

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ