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06・いやもう、脳破壊モノでしたよアレは

( ・ω・)まあ事件が終わって平和になったら、

する事は……(本能)


日本・とある都心のマンションの一室―――


そこの家主である黒髪セミロングの少女と、

首まで伸びたブラウンの髪の、三白眼(さんぱくがん)の同性が

向き合う。


「今回、メイさんはこっちに来てないのかい」


「農場のお手伝いとかありますからね。

 『一緒に』アルプの相手をしない時であれば、

 まだまだ向こうでの生活優先でもあります」


「おー、そうかい。

 で、それでどうなったんだ、

 その3カップル……


 バーレンシア侯爵様夫婦と、

 ビューワー伯爵夫妻―――

 そしてボガッドの老夫婦は」


「いやーそりゃもう♪

 朝までくんずほぐれつだったらしいですよ。


 まぁアタシとメイさん、それにアルプきゅんも

 そうでしたけどねゲフゲフゲフ♪」


ミモザの問いに、女神・フィオナは神そして

女性とは思えぬ声で笑う。


先日……

バーレンシア侯爵とシッカ伯爵令嬢、

ビューワー伯爵とグラノーラ令嬢、

そしてボガッド夫妻を呼んだフィオナは、

事の顛末(てんまつ)を彼女と共有していた。


「じゃあ、おもてなしのために用意していた

 物って―――

 各種コスプレ衣装だったのか?


 でもンなモン、アタイらの世界でも

 頑張りゃ出来るくらいの物じゃ」


「チッチッチ……

 甘いですねミモザさん。


 確かに着物や衣服は、デザインさえ何とか

 すればあっちでも出来るでしょうが―――

 問題はそのシチュですよシチュ!」


女神の答えに、少女と思えるような外見の

女性は、両腕を組んで首を傾げる。


「もったいぶってないで教えてくれよ。

 アタイだってこうして、ファジーと一緒に

 招待されたんだからさ」


ミモザの言葉に、大げさにフィオナは

ウンウンとうなずくと、


「まず用意したのは―――

 今のアルプきゅんやファジー君と同じくらいの

 子が着る衣装です。


 それを男女揃えました」


「男女?

 つまり、男の子用と女の子用、両方って

 事かい?」


三白眼の女性が聞き返すと、女神はうなずいて

続ける。


「ええ、そうです。


 そしてママに頼んで、どちらかの年齢を

 下げてもらう……

 すると、アタシたちのように年上女性が

 年下の子を―――

 というシチュが楽しめるのです!!」


小さな胸を張って鼻息荒く語るフィオに、

ミモザは少し考えるようにアゴに片手を付け、


「まあ、そりゃあ確かにアタイたちでも

 燃えるシチュだろうけどさ。


 女の子用の服が必要無いじゃないか」


「クックック……

 そこが盲点(もうてん)なんですよミモザさん。


 アタシたちは女性上位―――

 それが当たり前過ぎて見失っていましたけど、


 女として、好きな人に好き放題されたい、

 という本能を忘れていたんです」


「つまり、アタイらがファジーやアルプさん

 くらいになって……

 逆に2人が年上か大人くらいに成長するって

 事か?


 ああ、アリやね―――

 いや確かにそれはそう、ウン」


同意を得たように同性同士でうなずき合い、


「しかも用意した場所も特殊ですからねえ。


 手足を拘束する道具や設備がある場所

 なんですよぉ~……

 まさに『それ』専門に特化した。


 そりゃあ燃えまくったようですよぉ♪

 あ、でもボガッド夫妻は2人とも年齢操作

 されただけで、道具や設備シチュには手を

 出さなかったようですけど」


じゅる、とヨダレを|拭くフィオナに続いて

ミモザも同様の仕草しぐさを行い、


「それはそれは……♪

 で、まずは年齢操作シチュとやらは

 どうだったんだい?」


「そりゃあしっかり共有済みでございますよ、

 同志ミモザ。


 何と言っても、普段頼りがいのある殿方を、

 屈服させてその表情を(おが)み―――

 『お姉ちゃん』『お姉さま』と呼ばせるのは

 ものすごく征服感を得たとか♪」


そして二人しかいない部屋の熱気は段々と

上がっていき、


「そうかい、まあそれは普段のアタシたちに

 近いシチュだからいいとして……


 肝心のもう一方―――

 女の方が年下で、っていうのはどうなったん

 だい……?」


ゴクリ、と唾液を飲み込む音が室内に響き、


「それはだいたい二通りに分かれでですね。


 『お薬の力を借りてとにかく穴という穴を

 蹂躙(じゅうりん)されまくるシチュ』と、


 『さらわれたお姫様か、権力者によって

 無理やり連れて来られた少女になって、

 圧倒的上から目線でなぶられまくるシチュ』、


 この2つに集中したようですが……

 どちらから聞きますか?」


「あードラッグは経験済みだから。

 それでアタイとファジー逆転シチュかあ。

 ヤベ、想像しただけで……♪


 しかし、もう1つの―――

 『お姫様か少女になってさらわれるシチュ』?


 興味をそそるねえ……

 それはいったい?」


すると女神の声の大きさとトーンが低くなり、


「まず、アタイから説明しましょうか……


 とにかくアタイとメイさんは抵抗しまくって

 ですねえ。

 それでアルプに前もってセリフを用意して、

 それを言ってもらったんです。


 『お前らは俺の玩具(おもちゃ)だ』とか、

 『抵抗してもムダだ、奴隷が』とか―――


 いやもう、脳破壊モノでしたよアレは

 デュフフ♪」


「いやあ、結構エグいの好きなんですなあ、

 フィオナ様は。

 大変結構でよろしいでございますよぉ♪」


意気投合したのか、二人は口元をだらしなく

歪める。


しかし、その室内に声が響き……


『甘いわね―――2人とも』


「あ、ママ?」


それはフィオナの母、アルフリーダの声で、


「そういえば現地にはアルフリーダ様と

 ユニシス様もいたって話だが―――


 アルフリーダ様、アタイたちの認識の

 どのへんが甘いと(おっしゃ)られるのでしょう?」


すると声はいったん間を置いてから、


『どのようなシチュでも……

 素材をそのまま味わう、という事も

 重要という事です―――


 何よりフィオナちゃん、ミモザさん。

 あなた方2人の相手は素材として極上

 なのですから……


 すでに与えられている範囲で、確かめてみる

 べきだったのです』


「と、というと? ママ」


母親の言葉に娘は聞き返し、


『相手が年上となり、いつもとは逆となり……

 それで思うがままにされるという状況も、

 非日常的なシチュで燃えた事でしょう。


 しかし、非日常というのであれば―――

 『そのまま』でも良かったはず……』


「アルフリーダ様、それはいったい」


今度はミモザが質問すると、


『私はあの時……

 『捕らわれたお姫様、少女』シチュを……

 私はいつも通りに、そして彼を子供にして

 味わったわ……


 わかるかしら? 年下の彼に―――

 『まだ立場がわかってねーのかぁ?』

 『オメーは一生俺のものなんだよ』

 って言われながらされまくるのが……


 ドラッグで無理やり、やられまくるのも

 アリだけど―――

 あの奴隷シチュは効いたわぁ……♪』


その説明に、フィオナとミモザは横たわって

体を小刻みに震えさせ、


それを扉の隙間から見ていた、姉と同じ

ブラウンの短髪をした気弱そうな少年・

ファジーと、


女神のお目着付け役の銀髪の美少年、ナヴィは、


「あ、あのもしかしてフィオナ様と

 お姉ちゃん、具合悪いの?」


「悪いのは頭の方でしゅから問題ないでしゅ。


 まあ多分、説明しなくてもすぐ後で体で

 わかるようになりましゅので……

 しばらくこちらで休んでいてくだしゃい」


ナヴィは優しさからファジーを遠ざけ、

主筋の娘と来客の少年の姉を放置する事にした。




カシャ☆



―――女神フィオナ信者数:現在8295名―――



( ・ω・)最後まで読んでくださり

ありがとうございます!

基本、土曜日の午前1時更新です。

休日のお供にどうぞ。


みなさまのブックマーク・評価・感想を

お待ちしております。

それが何よりのモチベーションアップとなります。


(;・∀・)カクヨムでも書いています。

こちらもよろしくお願いします。


【女性冒険者パーティーの愛玩少年記】

https://kakuyomu.jp/works/16818093088339442288


ネオページ【バク無双】

https://m.neopage.com/book/31172730325901900


【ゲーセンダンジョン繁盛記】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16817330649291247894


【指】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16817330662111746914


【かみつかれた】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16818093073692218686


【ロートルの妖怪同伴世渡り記】【完結】

https://kakuyomu.jp/works/16817330666162544958

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