5話
今回短めです。
惚れたら負けとは、よく言ったものだ。
異世界にて……
武田流古武術四代目、武田哲郎完全敗北なう。
「ご主人様、も、もう出ないっす…… 」
「なんだいだらしがないねぇ、まだまだいけるだろう?」
「いや、もう完全に無理っす、これ以上はさすがに無理っす」
「フフ、限界になってからがスタートなんだよテツロー」
「もう無理っす限界っすー、あっーーーー」
…… 。
「うーん、本当に限界のようだね?フフ、MP測定値は……、MP90っと、一般人にしてはなかなかのMPじゃないかい? やるねテツロー」
「はぁはぁ、ふぅふぅ、あ、あり、がとです……。」
「ハハッ テツローは疲労困憊だね、でも誰もが通る道さね、テツローは今日1日休んでな、」
「はひ、ありがとございます……」
「でもテツローはMPが高いから良い戦士になれるよ、執事にするにはもったいない、明日からあたいと一緒に鍛錬だ!」
「えっ!?武術は使わないって自分決めててその……」
「なんだい?テツローは心得があるのかい?ますます興味が出てきたよ、テツローはきっといい冒険者になるよ!」
「ちょっ、待って、あ、そうだ!自分魔法使いに向いててですね!」
「プフッーー、て、テツロー笑わせないでおくれよっ、魔法使いなんておとぎ話の世界の話さね、いくらなんでも、ぷくっ、あーはっはっはっ」
え、ちょっと待って、魔法ないの?
この世界、まじでないの?
おとぎ話の世界の話?
ぇ……
ぇえええええええええええ!?
魔法使い(笑)
って、そういう意味?
まじか……。クラス関係なかったのか。
俺が魔法だと思ってたの、
MP無限でMPごり押しした超能力的な枠だったのか。
「はーはっはっ、久々にこんなに笑ったよ、おっともうこんな時間かね、あたいは酒場で注文していたお昼ご飯を一度取りに行ってくるよ、テツローはここで待ってな」
「あっはい…… 」
って、ちょい待て、じゃあMP90の今って一切の魔法(笑)が使えないって事か? うそだろおい、小さい効果のものなら使えると思ってたのに、窮地に陥ったときに使おうと思ってわざわざMP温存する意味で試してなかったんだが。
おいおい、一気に不安になって来たんだが、
ここ異世界で俺何の力もねーぞ、まじかよ!
助けてくれ!まじ誰か助けてくれ!
くそ、神様、仏様、おっぱい様、どうかお助けください!! もう十分反省してます、MP無限返してください!!
…… …… 。
くそぉおおおおおおお、神様見てんだろ!どうせ俺が疲労困憊でベッドで横たわりつつ、自分の現在の状況に震えて悶えてるの見てんだろ!愉悦に浸ってるんだろ! わかってんだよ!
神様がっ、「見てんだろ! 出てこいよ!!」
…… …… 。
チッ、俺の被害妄想か…… 。
恐怖が最大の敵……三代目よく言ってたよな、
三代目俺は心が未だ弱いままだよ…… 。
スッ ギコー【なぜバレた? 気配は完全に消していたはずだが?】
「でたぁーーーーーーーー!!」
クローゼットから黒ローブの怪しい奴とか!?
まじ勘弁だよっ、頼むよもうほんとにぃいいいい!!
【騒ぐな、自分の立場わかるだろう?】
ヒェッ
勘弁してくれよ~~っ。
…… 。
ローブの下からチラリと見えた太もものエロさと、黒ローブのやつの声が前世の人気女性声優に似てるのが唯一の救いか……(白目)




