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2話

めっちゃ匂いが付いちまってる~、

イカ臭ぃベッドまじでなんとかしないと。

このままにしとくとさすがに臭いが染み込んじまうな、

取りあえず掃除道具を探すか。


しかし木造なのにやけにしっかりしてるな、魔法でもかけられてるのか?触った質感があきらかに異質だ、この木のクローゼットも見た目は木目で匂いも木製特有の森の匂いなのに、硬質でステンレスのような肌触りだ。

やはり魔法があるか、

……。




「俺に力をカセェ!炎の聖霊!ゴッドファイヤーフィンガァーーーー」

なんてな(笑)

ブワァツ

「あっぢーーっ!あっぢぃーーッまぢで火が出るとか勘弁してぐれぇ~~ み水ぅーーっ水水っ!」

たしか料理台がこっちにあったはずだッ


って蛇口がねぇー!!

やっべ洋服に燃え移るッ

「ウォタウォタ、まじウォーターッ うっわっ」

ギェー、めっちゃ水出たぁあ。

「水よ止まれぇええええ」

はぁはぁはぁ……、 止まったか……。


どうすんだこの部屋、掃除どころか余計汚しちまったじゃねーか。

しかしまさか魔法がこんな簡単に発動するとはな……、

こんだけご都合展開なら、もしやアレもあるって事か?

ステータスオープン!!

……。

ねぇのかよ!!

めっちゃ自信満々に言っちゃったじゃねーか、

恥ずかしすぎる。


あれ、ちょっと待てよ? 魔法でなんでも出来そうな感じだし魔法でステータス出せばいいんじゃないか?それっぽい詠唱付けてゲームのステータス画面を想像してみれば。

「俺の力を示せ! ステータス!」

おっし、出た!

『テツロウ・タケダ レベル99 クラス魔法使い(笑)称号エロゲ廃人 HP999MP無限∞力1防御1知力1運999 加護3(スケベ神のお守り、あべこべ神の気まぐれ、エロゲ神のご贔屓)』

すっご、割とピーキーなステータスでクラスの(笑)に悪意しか感じないが、かなりのチートステータスっぽいな、魔法系に振り切れてるっぽいが、てか防御低いな、気をつけないとな、今のうちに対策しておくか。

「俺には絶対即死しない力が宿るんです!ハイッ」

これで対策出来たのかな? なんとなく魔法が発動した感覚はあるんだが目に見えないから不安だな、

てかステータスで確認出来るのかな?


「俺の力を示せ! ステータス!」

『テツロウ・タケダ レベル99 クラス魔法使い(笑)称号エロゲ廃人 HP999MP無限∞力1防御1知力1運999 加護3(スケベ神のお守り、あべこべ神の気まぐれ、エロゲ神のご贔屓) パッシブ魔法:即死無効 』

おっし!しっかり付いてるな、あとはそうだな。


『俺にはどんなケガをしても瞬時に回復する力が常にかけられてマンボー ホイッ』

確認っと、

『テツロウ・タケダ レベル99 クラス魔法使い(笑)称号エロゲ廃人 HP999MP無限∞力1防御1知力1運999 加護3(スケベ神のお守り、あべこべ神の気まぐれ、エロゲ神のご贔屓) パッシブ魔法:即死無効 瞬時超回復 』

よーしいい感じだな!


てかさっきからなんか臭うんだが、

イカ臭いというか……。


やっべぇえええ、掃除忘れてた!!


コンコンッ「タツロー、帰ったぞー」

「あっ!ちょっ待ってっ へ部屋はキレイになるキレイキレーーイ!!」

ガチャッ

「急に大声を出すんじゃないよ」

「す、すみませんご主人様……」

危なかった~ 

「ッッ、そ、それにしても随分綺麗になったじゃないか」

「ありがとうございます! ご主人様を思って徹底的にお掃除しました! 」

「ッ殊勝な心がけじゃないかっ」

「はい!」

「ぐっ、夕飯に行くよ!付いて来なッ」

「はい!ご主人様!」

そういえばこっちに来てからまだ何も食べてなかったかぁ、考えたらめちゃくちゃお腹がすいてきたぞ。


可愛い俺のご主人様について行くと宿屋の一階が酒場になってたようだ。

酒場のわりに意外と広いし豪華だ。

天井についた照明らしき光を放つ石がキラキラしてて、とってもお洒落だし、それに照らされたビキニアーマーのご主人様はとってもエッチだ。エチエチだ。

「何してるんだい、こっちだよ」

ご主人様に見惚れてぼーっとしてしまったようだ、いつの間にか入り口に置いていかれていた。

既に席に着いてるご主人様の向かい側の席に座る。

「ふう、ようやく来たか遠慮せずに好きな物を選んでいいんだぞっ」

「えっいいんですか?」

「うむ、その、テツローはあたいの執事なんだからなっ遠慮なんてするんじゃないぞっ」

「ありがとうございますご主人様!」

お腹すいてたからありがたぃいい。

ご主人様優しい、優しすぎて、

まじ谷間がエロい。

最高かよっ。

ご主人様ぁぁああああ、フッフッーーー。

ウェートレスらしき人がきた。

「あっ、すみません、注文いいですかね」

「はいっ注文ですねっ って男!? しかもフレアが!?」

「なんだい、今はあたいは客だよカレン、それにあたいが男をつれてちゃいけないってのかいっ」

「そんな事なはないけど、このご時世男ってだけで貴重なのに、それが、このガサツでイカツイ、フレアが連れてると驚き通り越して犯罪にしか見えないというか……」

「ぐっ、テツローは、あたいの執事だよ! 文句があるならうけてたつよ!」

「ちょっ、すぐそうやって手を出そうとするからガサツって言われるのよー、」

えぇ~このウェートレスさんさり気なくご主人様の事けなしてる~、知り合いっぽいけど酷いいいようだ。ご主人様はこんな可愛いのに。

「ッッ~あんたは、あたいを怒らせた!」

「フフっやるっての? いいわよ、今ここで長年の決着をつけようじゃないっ」

あっ酒場の人が皆反対側の入口の壁の方にに非難してる。

なんだか雰囲気があやしくなってきた。やべぇ緊張で鼻水出てきた。はやくなんとかしないと。


「あのー……注文いいですかね……」

「はいっ、注文ですねっ 」

変わり身はやっ。

「……なんだい、またあたいはからかわれただけかいっ てかあたいの執事に抱きつくんじゃないよ!」

おぉーー、めっちゃ柔らかいものが腕に当たってる~。

「フフッ 照れちゃって可愛いっ」

「ちょっテツローもデレデレしてるんじゃないよっ」

「えぇー、そんな事言われても……あっと、注文いいですか?

ブロッキングステーキにご飯大盛りで!あと大エビフライの盛り合わせに、このスパーキングドリンクっていうのを一つと、ザニッシュのサラダを特盛りでお願いします」

「注文了解っチュッ、 ブロ1大盛エビ盛り1スパ1にザニサ特1 注文入りっ 」

ほっぺに生暖かい感触が。あっキスされたのか。

ウェートレスさんを目で追うと素早く注文を書き込んで、厨房に駆け込んでいく。

「ななな、ッ」

対面に座るご主人様が口をパクパクさせて、唖然としてる。


んん? 待てよ、

もしかして、

この世界って、

男女の貞操概念が逆転してるんじゃねーか?



もしかするとまじで。まじで。




…… …… 。


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