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縒彦endC 右にいく
―――私は右にいくことにした。
だって左側の声は強引で、右側は私を心配しているような感じがした。
だからきっと、右側にいるのが彼に違いない。
「貴方は縒彦さんですよね?」
手をのばすも、そこにはなにもなかった。
「残念だったな。どちらも不正解だ」
―――この声は誰だろう?
禍々しい気が、すぐ傍にある。このとき私は選択を誤ってしまったと知った。
―――左の声が正解だったの?
「次はもうまみえることのないようにな……」
――――
「来週の夏休みは10年ぶりにお祖母ちゃん家に行くぞ~」
「朝早くに行くから、ちゃんとしたくしておいてね」
「はーい」
【悲恋end...胸中と心中の狭間】




