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厭紀endC 左にいく
私は追っ手をまいてから帰ることにした。
目の前には森への入り口と、普通の通路がある。
森へいくと更に恐ろしいことが起きそうなので、通路を走ることにした。
追手はいないようで落ち着く。あの二人が心配になったが、狙いは私だったようだしきっと大丈夫だろう。
そろそろ家に帰ろうかな。
―――
「なに……取り逃がしただと?」
「いかがいたしますか?」
「我等の存在は知られなかったのだ。捨て置くがよい」
「御意」
「贄のほうはいかがいたしますか?」
「同じ顔なのだから、どちらでも良いであろう」
―――――
夏休みが終わり、無事に村から出られた。
双子と伍糸さんの大学が近くにあって、また会えることになる。
「元気そうでよかったよ」
厭紀さんは人が変わったようになっていた。以前はあまり笑顔を見せるタイプじゃなかったのに、よく笑っている。
それは思い過ごし――――?
【悲恋end・・花鶏火の祀り夜】




