不安とまだ平和
最初の3話はわけのわからない
お話かもしれません
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あれは...なんだったんだろう
何かを感じた
今が消えるような...
でも何かが何かで埋まるような
「見たいものを見て...信じたいものを信じ...なりたい者になりなさい」
今となっては亡くなってしまった
愛する人からの言葉
どこを向けばいいのか
右も左も前も後ろも上も下も
わからなくってしまった
あの頃から
裕福ではあった
お金だけには困らなかったし買おうと思えば何でも買えた
だけど、心の中の何かだけは埋められなかった
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初めてなので覚えてることを
俺はいつも通り学校が終わると
すぐに荷物をまとめて真っ先に帰ろうとした
それを止める声が後ろから聞こえてきた
「裕太!どこに行くんだよ。今日の掃除当番は僕たちだぞ」
言われる前に逃げ切るつもりだったのに
間に合わなかった
「俊介、今日の掃除当番はないってさっき先生が言ってただろ?何言ってんだ?」
「え、マジ?」
「そんなわけないでしょ!私達は早くやって早く帰りたいの!馬鹿やってないで早くしてよね」
もう少しで騙せたのに...女子のせいで
「嘘かよ!」
「嘘だよ」
「うるせー早くしろ、ごらぁ!」
女子とは思えない声が聞こえたので
そそくさと掃除を始めた
「お前が水を撒き散らしたから...」
「いや僕の足に何か引っかかって」
「テメーらもう黙ってろ」
俊介が俺の足に引っかかって水を撒き散らしたので、俺たちは雑巾掛けをしながら女子に怒られていた
俊介はバカだった
俺は悪くない
てかなんで俺は掃除の話を長々と...
もう終わりにしとこう