プロローグ
ここに投稿されている様々なお話を読んでるうちに自分でも書きたくなり投稿してみました。
初投稿ですので色々拙い所ばかりと思いますがよろしくお願いします。
また、行き当たりばったりで書いてますのでどこかで見た設定や矛盾等が出てくるかもしれませんが広い心で許容頂ければと思います。
人里離れた廃墟、かつてはビルが立ち並び、整備された道路を人々が行き交っていたであろうその場所はビルは無残にも崩れ落ち、路面は剥がれ、瓦礫の山があちこちに点在していた。
そんな廃墟の中心部に一際大きな建物が存在していた。広大な敷地に建てられたその建物もあちこちが崩れ、ひび割れており窓のない造りのその建物の唯一の入口もまたガラスが砕けており、内部も外見同様崩れ、荒れ果てている。
そんな長く人が居ない廃墟のとある場所で不意に光と音が生まれる。
何も見えない真性の闇を光が切り裂き、低い唸り音が響く。
それは、廃墟の中心部にある一際大きな建物の地下で起きていた。
いくつものモニタに光が灯り、地下室の中央に備えられた機械が低い唸り声を上げる。
唸り声を上げる機械は医療用ベッドをガラス窓で覆ったカプセルようなもので、いくつものケーブルが繋がれている。
低い唸り声は次第に大きくなり、唸り声が最高潮に達した瞬間中央の機械から光が放たれる。
部屋中を真っ白に染める様な強力な光が収まった後には、無人だったベッドの上に1人の男が横たわっているのだった。
『ザッ……空……転送……ガガッ……了……体調査……始』
故障しているのか、スピーカーからひび割れたアナウンスが流れると、ベッド内の男の頭から足先まで光が走っていく。
『……ザザッ……査……了……第……界人……確……適……ガッ……理……開始』
カプセル内でアームが伸び、そこに備え付けられた無針注射器が男の首筋に当てられ中身が注入されていく。
『……ジジッ……兵……プ……ラム……完……つき……ザガッ…備……用……』
別なアームが伸びてくる。そこに備え付けられた注射器はリボルバーの様にいくつも容器が付けられておりくるくると回転するが一周して容器内が空と解ると更に別のアームで注射される。
暫くして再度光が走ると、プシュッと軽い音を立ててガラス窓が左右に開いていく。
『……ナ……ノ…ン…定……着……了…ザッ……以後……ガガガッ……Er…or…ガガッ!……』
一際異音が大きく響くとスピーカーはそれきり沈黙し、点灯していたモニタ類も数個残して光を落としていく。
そして、地下室には静寂が戻るのであった。