プロローグ
はるか昔から語り継がれてきた神々の物語
古代、人間が生きるために『神』から与えられた力…水、焔、雷、風、氷、金、木
月、太陽、海、大地、光と闇…そして…空
それらの力を持つ者は『属性者』と呼ばれていた
人々に幸福や平和を
時には混沌や恐怖を与えてきた
ある者は平和のために戦い
ある者は私欲のために戦い
ある者は自分の大切なものを失い…その復讐のために戦った
この物語は悲しみに満ちた歴史を継ぐ『空』の属性者の物語
人々のために戦いながらも、『蒼天の悪魔』と呼ばれ、忌み嫌われてきた悲しい「空」の物語
そんな悲しみで縛られた物語が変わろうとしていた
誰もが変えることはできないと思い込んでいた
空を見上げつぶやく少年…『空』の属性者、蒼崎空
「……ダメだ…全然覚えてない」
少年の親友、『月』の属性者…天月直哉
「蒼崎の所に?…了解しました…『神』」
同じく親友の『太陽』の属性者…緋山太陽
「…了解です、『神』。それが蒼崎ためになるのなら」
そして幼馴染の少女、清水雪美
「空…早く来てくれないないかな…」
それぞれの想いが交差し、物語がは始まる。
その結末は今までのように筋書き通りなのか…
それとも、新しい物語が紡がれていくのか…
今、新たなる『空』の物語が始まる