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今なにしてる?(執務室にて)

お昼間の執務室。






「リッたーん、大広間集合って~」



スパン!!



頭はたかれた。痛い。


犯人はこの人、泣く子も黙ると噂の宰相閣下様。


もちろん怜悧で美形な超有能エリート…なんだけど、それを凌駕する毒舌鬼畜w


時折ですが、あの魔王なリドさえもこの人のコト怖いらしい。


ラスボスやびゃあw




「その間延びしたお言葉、どうにかなりませんか?イラっとします。それと集合ではなく王からの召喚命令です。」


「だって。」


「ちょーだる」



ふむ、とリディアスが頷く。



「レインの小言を各々一言で流すとは。いい腕だ」


『だって』とは丸投げする非常に便利な言葉の使用法だ、となにやらメモっていた。




王子のマイペースぶりに宰相閣下のブリザードが吹き荒れる。




「ちょっと肋骨折りたいんですがよろしいですか」


「何言っちゃってんのこの人怖い」


「知ってるけど時たま私も怖い」



宰相閣下はこんな人です。









「で、なんだっけ。大広間?」


リッたんがかったるそうに聞いた。


「大広間っていうからには大きくて広いんだよねー」


「当たり前です。陛下と王妃様、ならびに第一王子サイル様、大臣方、魔術師達が

揃う予定です」



宰相閣下の説明にリッたんが「げ」と声を漏らした。



「なんか新学期とかの朝礼っぽい…」


「あはは!体育館集合ちょーだりィ~みたいなね」


「校長話長ぇよみたいな」


「え、王様ってどれくらいしゃべるわけ?」


「てかうちらずっと立ちっぱ?倒れるんですけど貧血で。」


「てか座っても寝そうじゃん?足しびれるのヤなんですけどー」


「ダルいわ~。さぼりたい」


「リッたん、ここお城だから(笑)」





リッたんと二人でキャッキャうふふして話してたら、宰相閣下に超ため息つかれた。



「…ここまで敬意の感じられない会話を聞くのは初めてです」


「それについては同感だが…まぁアレだ。聞いてて面白い」


「あんな意味不明な言葉で会話が成り立っているのが不思議です」


「だがおおむねニュアンスで理解できるから謎だな…」




悩める美貌の宰相閣下は、再び超重いため息をついた。



「このまま大広間に連れて行くのが恐ろしい…」




























リッたん「美形のため息…萌えるわ」


シュリ「いやん閣下エロ―い」



閣下ハゲそう。


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