それから?(むしろここから?②)
「………よく分からん言葉が多いが、なんとなくお前たちの俺に対する印象は分かった…」
美形のため息!なんかアンニュイで萌える!
「うちらのどっちかを花嫁にするんだっけ?そのために喚んだんだよね」
リッたんが私の腕をグイッと引っ張って、後ろから抱きしめてきた。
いやんシュリどっきどきー!
なーんて考えてる内にもリッたんとリディアスの会話は進んでいく。
「シュリでいいのね?」
「シュリ"が"いい」
「花嫁とか言ってるけど、愛人とか…"側室"だっけ?そーゆーやつならボコッて潰すよ」
りりりリッたん!潰すって……ガクブル。
「本当にお前は恐ろしいな。愛人や側室じゃない。正式な妻として迎える。シュリ1人だ」
公開プロポーズキター(・∀・)!!!
ただし何故かリッたんの腕の中だけど!
リッたん刑事の取り調べは終わらない。
「過去の女関係は?」
「……後腐れのない別れをしているから問題はない。ちょうど身辺整理が終わった所だ」
「ついでに聞くけど、シュリがあんたの嫁になったとして、うちらの扱いはどうなんの?」
「シュリは妻として、もちろん私と共に城に住んでもらう。お前……リツと言ったか?…は、妻の友人であり貴賓として、同じく城に部屋を用意するつもりだ。もとよりこちら都合で無理に異世界から来てもらった身、望むなら郊外に屋敷や領地を与えよう」
「ふーん………ならまぁヨシ」
何がヨシ?とか尋ねる間もなく、私はリッたんにドーンと押されて、前にいたリディアスの胸に文字通り飛び込んだ。
「んぶッ!!!」
「シュリ、私が許す。そいつの嫁になって幸せになれ」
「へ?いきなり何?」
今度はリディアスの腕の中で首を傾げると、リッたんはこちらに来て初めての笑顔でキュピーンとサムズアップして言った。
「シュリ、あんたがそいつの嫁になれば万事解決。衣食住に困んないしシュリは念願のダーリンget。私は結婚なんてまだ無理だからヨカッタワー」
「えっと、リッたん?」
五分前まで「信用ならねぇ」て顔でリディアス見てたよね?
「シュリ、お幸せに」
―――――私、リッたんに売られた系?
包み込む暖かい腕に力が入った。
「幸せにする、シュリ」
「…よろしくお願いシマス!」
うん。ときめいた!
ディスティニー!!!!!!