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異世界自衛官戦記~日本人がやらかした世界、迫害されるのなら畏れられればいいじゃないかと美少女と奮闘したおっさんの話  作者: 山田 勝


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クズ勇者討伐

俺は勇者、顎門アギト、クラス転移でこの異世界に来た。

笑っちゃうだろ。半グレの俺が勇者だ。サッカー部のエースとかは治癒士とかだ。

まあ、喧嘩に明け暮れていたからな。俺の戦闘力が一番高い。


というか手段を選ばない性格が良かったらしい。

今日も街を取り巻きと歩く。


「勇者様の聖女捜索だ!女を出せ!」


「ヒィ、ここに娘はいません」

「家捜しだ!」


取り巻き達が女を捜してくれる。

皆、女を隠すようになったな。


「勇者様、お止め下さい!娘は婚約者がいます」

「お、金髪じゃん。今夜はたっぷり・・・」


殺気を感じた。矢の雨が降ってくる。


「俊足!」


俺は間一髪助かった。

あ、娘に矢が刺さっている。

取り巻き達も死んだ。


見渡すと屋根の上に騎士達がいて矢を構えている。冒険者もいる。見境なしだな。


「おら、死ね。ウィングブレード!」


剣一閃で屋根が崩れる。騎士達が落ちていく。

この光景は何回も見た。


さて、つまらない。他所の領地に行くか。


と思ったら、道を塞ぐようにおっさんがいた。日本人だ。


「よお、君が勇者アギト様か?」

「おっさん・・」


「話しようぜ。俺は素手だ」

「はあ?馬鹿」


何かある。俺の権能は俊足だ。例え銃で撃たれても逃げられる自信がある。


危険察知能力は半径300メートル。

危険はないな。


俺のワンパンは体が粉砕するレベルよ。


「まあ、待て、俺がそっちに行く。まずは話を聞きたい。君がどうしてそんなことをするのか?」


奴は微笑みながらやってきた。


「もちろん、報酬は払う。俺は魔力を対価に日本の物を召喚することが出来る。日本の物、恋しくないか?例えば・・・」


奴が懐に手を入れる。


「ゆっくりだ・・」

「もちろんだ」


何だ、小さな空き缶のような物を出した。


「ここを引くと・・」


まさか、手榴弾?自爆覚悟に、馬鹿な。逃げよう・・・

と思ったら。


爆発音と共に光で目がくらんだ。


バン!


「汚い!やっぱり大人は汚いぜ!」


手で目を覆い。剣を取りだし斬りまくったが感触がない。


逃げるか・・・

あれ。


ダダダダダダダ!


体に無数何か貫く感触を感じた。

そんな。危険は感じなかったのに・・・



・・・・・・・・



俺は松永、クズ勇者討伐のクエストを受けた。

今、12.7ミリ弾の雨を受けた顎門を確認した。


事前に資料を見たら、銃殺は至難。危険察知能力があるらしい。


間一髪俺は近くの建物に隠れた。非致死兵器の閃光手榴弾が効くとは。犯人逮捕に使うものだ。


そして、銃弾は500メートル先からエスダがキャリバーで間接射撃をしてもらった。

弾は弧を描く。まさかね。俺でも成功するとは思わなかった。



「まさか、あのアギトが?」


領主館に招待された。


ここの領主から報酬をもらう。


「市街地で勇者を殺したのは君が初めてだ」

「どうもです・・・それは」

「画期的なことだよ。破棄勇者は平原で3000人の軍兵で戦えば何とか勝てるが、市街地では初めてだろうね。その意味をしりなさい」


普通なら平地において兵士三千人で勇者を取り囲み突撃するのが勇者の廃棄方法らしい。破棄勇者、嫌な言い方だ。

俺が報酬を受け取り帰ろうとすると、領主は止める。


「君、娘の婿になってここに住み給え」

「断ります」

「何故だ。ここなら英雄として君は安心して住めるぞ。領主館に住めば保護されるぞ」


「何か嫌だからです。クズ勇者を討伐するためとはいえ。住民を巻き込む。その手段が嫌です」


「あれは私の命令を聞かずに逃げなかった親子だが・・・どうしてもと言うのなら」


「あ、俺、実は邪神王国の国王知っています・・」


「う、うむ・・・」


黙った。討伐軍が全滅した噂は知っているようだ。


「邪神様の権能、一部持っていますよ。エスダ、カバンを」

「うん・・・」


俺はエスダに目配せをしてアタッシュケースを渡してもらい中から検知器の試料を取り出そうとした。低線量で鉛の容器に包まれている奴だ。

まあ、はったりだ。


「やめたまえ、そのカバンを開けるな!この領から出て行け」


そのまま屋敷を去る。

住民の目も冷たい。


エスダと別れた方が良くないか?この子、帳簿をつけられる。


「マツナガ・・・」

「何だよ」


手をギュウと握る。

俺は武器を隠す。冒険者ギルドでは転移者スローライフ級、出身異世界の騎士団にしている。


しかし、まともに戦ったら勇者でも三千人の軍勢にかなわないか?

ということは・・・


「3000人倒せば、マツナガ、迫害されない。逆に畏れられる・・よ」

エスダが心を読んでいるがごとく話しかける。


一人じゃ無理だ。ワンマンアーミーは映画の中の話だ。

軍隊の最小単位は分隊で10人、更にその中でわけて組みで二人以上、


そうか、エスダがいるから俺は戦えるのだ。自衛隊だ。




魔法討伐が始まって1年、すでに女神信仰圏は物資不足だ。

次の街についた。どこも魔王討伐で閑散としている。名のある冒険者は魔族領に旅だったのか。


「ギュニー領、緊急クエスト!兵士!1日大銅貨八枚、指揮官銀貨1枚と大銅貨二枚だ!成功報酬は応相談だ」


安いな。大銅貨一枚で千円相当だから兵士八千円で指揮官一万二千円か。


何でも懲罰兵団がギュニー伯爵領に戦時税を要求した。税と言っても女だ。


兵力3千人だと・・・なら・・やるか。


「このクエスト受けるぜ!」


俺に策がある。平原で戦うのなら勝機がある。



「エスダ、どうだろうか?」

「マツナガ、命令する」


ギュニー伯爵令嬢と面会した。


俺を見て泣きやがる。勇者が来るかもしれないと思ったらしい。


戦場は何となく分かる。平原だ。ここで何となく陣を引いてお互いの戦力をぶつけ合う。密集戦術だな。



残った兵士達は老兵ばかりだ。

老人の軍団長は言う。


「見習い兵士は逃げさせて下さい」

「ダメだ。逃亡兵は縛り首だ。これは譲れないが、ただ、俺も手が回らないだろうな」


約半数が逃げた。


これは仕事だ。戦いじゃない。指向性散弾を設置した。

一つが扇状的に玉と破片が1000個以上散らばる。



「ギャハハハハ!野郎ども!女はあそこにいる!かっさらえ!」

「突撃だ!」


 カーン!カーン!カーン!


銅鑼の音が聞こえる。

発火具は4つ手元にある。これを同時にやる。


それから敵首脳部を狙撃だ。



「いいか。俺が合図をしたら、これをひねるのだぞ!」

「はい」



結果は・・・成功だ。3000人倒したことになった。



「「「「ジーク、マツナガ!ジークマツナガ!」」」

「真の勇者様だ!」

「いや、勇者を超えた!」


そしたら、感情が裏返って俺は英雄になった。1人殺せば犯罪者100万人殺せば英雄というが自衛のためならどうであろう。今まではクズ勇者は善良な人を1人1人殺していたが、俺は盗賊を3000人殺したのだ。


・・・まあ、とは言ってもこの業は背負っていく。


歓喜の声で迎えられた俺は英雄にならないと決意する。爆裂魔法士として一冒険者として暮らすことにした。


メンヒルの街をホームにして目立たず暮らすことにした。

どこに行っても迫害されないなんてことはない。まだ、偏見がある。爆裂魔法士として実績を積み悪評を払拭するのみだ。




・・・後にこの事件が伝わりメンヒルの街はどの勢力も狙わなくなった。

住人はまるで邪神王国のように人は善く初心者向けの冒険者の街となるが、それはパックスマツナガのおかげかも知れない。




最後までお読み頂き有難うございました。

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