気楼の夢と花
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:気楼の夢と花
「あぁ、このお花も結局枯れちゃったか。私がちゃんと世話しなかったからなぁ。…ごめんね」
長らくの出張から帰ると、
やっぱり花は枯れていた。
窓辺に置いといた植木鉢の中の花。
出張に出てから気づいたので、
もう後の祭りだった。
最近は忙しく、注意力が少し散漫。
こんな事も果たしてあろうかと、
そう思って居たのだが、
やっぱり実際そうなってみると
悲しいものだ。
一体何のために働いてんだろ…?
私は花が大好き。
特にこの枯れてしまった花は
私の中で貴重で、心から愛する程に、
それまでしっかりお世話して居たのだ。
それからその花のことが
ずっと心に残った。
お花好きの人の中には
おそらく私みたいなのも居るだろうか。
花を恋人の様に思い、
我が子の様に思い、相棒の様に思い、
大事な人の様にさえを持ってしまう。
肉親の様にまで思い、
どうしてこの子を枯らしてしまったんだろう
…命あるものを、こんな粗末に…
その自責の念に日々苛まれることも、
果たして珍しくはない。
なぜか私は日を追うごとに、
その花のことが気になり、心に留まり、
その枯れた植木鉢を
なかなか捨てることができないでいた。
そしてあろうことか、
「…できたら、もう1度元気を出して、花を咲かせて!」
そう思うようになって、
また世話をし始めたのだ。
この花は、
買う時にも確かに聞いたが、
1度枯れると
もう2度と花を咲かせないらしい。
でも花によっては
枯れてもまた花を咲かせるものもあり、
私は新発見するその期待も胸に秘め、
とにかく世話をし続けた。
明日は友達が遊びに来る日。
私はその前夜もこの花の世話をし続け、
水をやり、栄養をやり、
とにかく愛情をたくさん注いだ。
するとどうだろう。
友達が遊びに来るその日の朝に、
「え??あなた、咲いてくれたのね!!?」
なんとまたピンクの花をしっかりつけて、
葉も緑々(あおあお)としたまま、
返り咲いてくれていたのだ!
私はもう嬉しさの余り飛び上がり、
「もう2度と枯れさせたりしないからね!ありがとう〜!!」
と自然界と、この花に感謝した。
そして、友達が遊びに来た。
友達「やっほ〜♫遊びに来たよん♪」
「あ、いらっしゃい〜♪どうぞ上がって上がって」
私はたくさん友達をもてなし、
窓辺に咲いてるあの花を
それとなく見せたりもした。
「どうお?」と見せるのではなく、
ただ咲き誇ってるその姿が
なんとなく目に入る形で置いて居る。
そんな感じ。
そして友達と喋りながらちゃんと思い出し、
私は又あの花の植木鉢に水をやる。
その時、友達がつぶやいた。
友達「…ねぇ、それ枯れちゃってるのになんで水やってるの??また咲くの?」
「え?」
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=ynu74YX9xW8
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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