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ーNo titleー  作者: 一ニ三
26/41

クリスマスイヴ

 クリスマスイヴの浮ついた空気が、愛夢をさらに惨めにさせていく。

 すれ違うカップルも、プレゼントを抱えた子供も、手を繋ぎ歩く家族も、皆んな幸せそうなのに自分だけが違ったからだ。そんな空気の中で車窓に写る自分の顔面は蒼白だった。

 美剣と漁火の思いが詰まった書類を守れなかったばかりか、怒ると怖い溝呂木を怒らせてしまった。

 4人いる部隊の3人に迷惑をかけた。そのことで入隊の話が見送りになることだって有り得る。

 段々と悲観的な考えが頭を巡り、愛夢の顔はさらに青くなっていく。

 電車を降りて、駅にある地図を頼りに愛夢は防衛省へと向かう。早歩きだった足は次第に駆け足になり、目的地が見える頃には走り出していた。

 日本を守り救ってきた最強の武力を誇る屈強の集団、それらを育て、まとめあげる組織。

 その絶対の頂点が座す灰色のコンクリートの城塞。防衛省と厳かな字で書かれた冷たい看板が聳える門を前に、愛夢は動けなくなる。

 複数人いるガードマンが冷たい目線だけを愛夢に向けていた。

 日も落ち、辺りはもう暗い。そこに唐突にたった1人で現れた異物。守護を生業とする者が、そんな人間に警戒の目を向けるのは仕方の無い事であった。

 話しかけなければ何も進まない。そう意を決して一歩を踏み出すと、丸顔で白髪の高年男性がこちらに近付いてきた。

「今日は学生さんの見学の予約は入っていないはずだよ?もしかして親御さんを待っているのかい?」

 そう言い丸顔の高年のガードマンはニッコリと笑う。その優しい声と顔は、この場所、この仕事には似つかわしくなかった。

 ガードマンというよりも町のパン屋さんの方が似合う、そんな笑顔をしている丸顔のガードマン、丸ガーオマンは愛夢の返答を待ってくれていた。

 その優しさに少しだけ緊張が解れる。

「・・・私、先程こちらに伺うとお電話させてもらった者です。お約束をしたんですけど」

「そんな話は聞いてないよ。その相手のお名前を教えてもらえるかな?それから、お嬢さんのお名前は?」

「あっ・・・あの・・・」

 一ガードマンがフロウティス部隊の事、美剣、漁火、溝呂木の三人のことを知っていると思えなかった。怒った溝呂木が話を通さなかったのかもしれないが事情を話すわけにも、彼の名前を出すわけにもいかずに愛夢は口を噤んだ。

 その瞬間、不明瞭だった愛夢の立場は不審者へと変わった。

 優しかった丸ガーオマンは目を見開き、後ろに組んでいた手を前に突き出す。愛夢を捕えようとしているのか、ジリジリと距離を詰めてくる。

 愛夢と丸ガーオマンとの間の空気がヒリつき緊張が奔る。注意深く丸ガーオマンの身体を見てみると、ガッシリとしていて、逃げ出せる隙は全く無かった。

「まさか・・・お嬢さんは─」

 丸ガーオマンの手は微かに震えていた。表情は驚きを隠しきれておらず、不審者に向けるものとは思えない顔をしていた。

「すみません!その子の応対は僕がします!」

 そう叫ぶ初夏の新緑を思わせる爽やかな声は、電話で聞いた声よりもずっと透っていた。

 愛夢は丸ガオーマンの奥から現れた声の主、溝呂木へと目を向ける。その途端に瞳が釘付けになる。

 グレージュと黒のツートーンカラーのジャケットに包まれた均整のとれた身体、緑がかった長い髪を後ろに一つにまとめたその姿は、愛夢が知るどの男性よりも華麗な容姿をしていた。

 ハンサムと言う言葉は彼の為に用意されていたものなのではないかと思える程の容姿端麗、同級生が熱を上げているアイドルですら彼の前では霞む。

 少し悪い顔色と倦怠感を含んだ表情が、その魅力にさらに磨きをかけていた。

 溝呂木はスラリと伸びた長い脚で、一気に此方との距離を縮めてくる。

 その姿は厳正な防衛省の正門であるこの場所を、ランウェイであるかのように錯覚させた。

「溝呂木君!?この子は、もしかして・・・!」

「今は何も聞かずに、持ち場へ戻ってくださいませんか?どうかお願いします」

 溝呂木にそう言われた丸ガーオマンは、言葉を飲み込み帽子を取って一礼した。「ビックリさせちゃって、すまなかったね」と愛夢に詫び、自分の持ち場へと戻って行く。

 それを見送った溝呂木は愛夢に向き直る。

 ようやく対面となったが、溝呂木が愛夢に向けてくる眼差しは美剣と漁火とは違うものだった。

 自分に好意を抱いていない相手の顔色や空気を読むことには長けていた。

 今、溝呂木が抱いているのは、自分と同じ焦燥感であるということが強く感じられた。

「あまり聞かれたくはない話なので、ここから少し離れますが構いませんか?」

「はい」

 防衛省を背に先を歩く溝呂木に続き、横断歩道を渡り道路を挟んだ向かい側へと移動する。

「確認の為に、貴女のお名前をお伺いしても?」

「西宮愛夢です」

「先程の電話でお話していた書類は?」

「・・・これです」

 愛夢は学生鞄からクリアファイルに入れた書類を取り出し溝呂木に手渡す。

 中身を取り出し書類を一瞥した溝呂木は深い息を吐いた。12月の寒空が、彼の息をはっきりと白く濃く色付ける。それが溝呂木が愛夢に抱いている感情を、まざまざと見せつけ、思い知らせてくれる。

「ここまで酷い状態だとは思っていませんでした。どうしたら、ここまで杜撰ずさんに扱う事ができるのか理解に苦しみます」

「私の管理が行き届かずに、こんなことになってしまいました。本当に申し訳ありません!」

 愛夢は深く頭を下げた。

「いいえ、いい機会です。これで今回の勧誘のお話は白紙にさせてもらいます」

「・・・はく、し?」

 溝呂木の言葉に愛夢の頭は真っ白になる。

 今の自分の頭の中をそのまま言語化したかのような言葉を復唱してしまう。

「こんなことをする人間を信用できる訳がないでしょう。自分と仲間の命を預けることはおろか、共に働くことすらお断りします」

「本当にすみませんでした!どうか新しい書類を頂けないでしょうか?そうしたら今度こそ、こんな事にならないように、ちゃんとしますから!」

「簡単に言わないでもらえますか?あの数枚の書類に懸けられた労力や想いを貴女は知らない。だからこんなに最低な事ができるんだ」

「確かに全部は理解しきれないかもしれません。でも美剣さんと漁火さんが私の為に尽力してくれていたことは分かります。だから私は、絶対に二人の想いに応えたいんです」

「その支離滅裂でご立派な想いは僕から美剣に伝えておきます。今日まで貴女に散々振り回され最後にこの仕打ちをされたとなれば二人とも諦めがつくでしょう」

「・・・私、二人に直接謝りたいんです!だから会議が終わるまで待たせてください!」

「いい加減にしてくれませんか?美剣も漁火も本来なら貴女に感けている暇なんて無いんです!これでようやく本来の業務に戻してやれる」

「あっ・・・」

 悲観的な想像は現実のものとなった。

 溝呂木の至極真っ当な意見は愛夢も充分に理解していた。だから返す言葉が無かった。

 愛夢の為に千葉まで書類にサインを貰いに行くことも、週に一度の進路相談で昼食を供にすることも業務の範疇を超えている。

 美剣たちが優しすぎるだけで、溝呂木の意見こそが的確で明らかな正論なのだ。

「わざわざここまでご足労いただきありがとうございました。どうぞお気をつけてお帰りください」

 溝呂木は事務的に淡々と別れの言葉を述べた。

 軽やかだが、それでいて美しい、まるでモデルターンの様にクルリと身を翻した溝呂木は防衛省の方へと引き返していく。愛夢はその背中に向かって叫んだ。

「私、ここで待っています!美剣さんと漁火さんに謝れるまで!」

 小さくなっていく溝呂木は、振り返ることも、止まることもなく門の中へと消えていく。

 冷たい冬の空気が、愛夢の濡れた頬をさらに冷たくさせていった。


 GPSの液晶に表示される時間が溝呂木が防衛省へ戻ってから1時間経過していることを示していた。

 愛夢は身震いする体を抱き擦り、息を吐いて手を温める。マリアからの手紙には今週は気温が下がると書いてあった。通学は寮と学校の短い距離であるため、上着は持っていなかった。

 門限も過ぎてしまった。門限を破っても笑って許してもらえる生徒もいるが、きっと自分は許してはもらえない。信じてくれた人たちを最低な形で裏切ったのだから、臼井もきっと呆れるだろう。

 そんな悲観的な考えが極まっていく。

 愛夢を元気付けてくれる美剣はここにはいない。

 そして漁火も明日は学校へ来る事はない。

 目的の書類が無いどころか、これまでの好意を無碍にし、勧誘の話は取り消された。愛夢は彼らと関われる意味を失った。

 だから謝る機会は今日しかない。

 あの一人の聖域を取り上げられる事になっても、この選択を悔いはしない。

 曇天が涙を流しても、これは自分への罰だと思い愛夢は甘んじて受け入れた。

 雨が制服をしっとりと濡らす。

 絶対に美剣と漁火を見逃すまいと門を凝視していた愛夢の瞳に、丸ガーオマンがこちらに向かって走ってくる姿が写る。

 丸ガーオマンは自分の差していたビニール傘の中に愛夢を入れ、手に持っていた黒い傘を手渡した。

「これくらいで息が切れるとは鈍ったなぁー。風邪ひいちゃうから、この傘を使いなさい。あっ!溝呂木君には内緒だぞー?」

「・・・でも」

「実はコレ、おじさんの傘じゃないんだ。あの人からなんだよ」

「あの人?」

 愛夢は丸ガーオマンが指差す先を見る。

 防衛省の前の歩道を歩く灰色のコートを着た男性。その横顔は紺色の折りたたみ傘で隠れていた。

 背が高く姿勢良く歩くその男性は、遠目から見ても凛と美しかった。こちら側を見てはくれないが、その男性が知人でないことは分かった。

「何故あの人はこの傘を貸してくれたんでしょうか?」

 20本骨の立派な雨傘は、愛夢が初めて触る上質な作りをしていた。

「何故って?雨の中で女の子が困っていたら助けるのが当たり前だろう!」

 自らは折りたたみ傘を使い、見ず知らずの愛夢に自分の傘を貸してくれる男性の優しさが心を打つ。

 気付けば愛夢はその傘の男性に向かって、今まで生きてきた中で一番大きな声で叫んだ。

「傘、ありがとうございますー!!」

 傘の男性は一瞬だけ動きを止めたが、すぐにまた駅の方に向かい歩き出していった。

 ただ真っ直ぐに歩むその姿に気高さを感じ、愛夢は彼のことをもっと知りたくなる。

 愛夢は傘を開く。何にも染まらない黒色が全てを遮り守ってくれる。

「あの人のお名前は分かりますか?ここにお勤めの方ですか?この傘を返すときに、お礼を直接お伝えしたいんです!」

 その質問に丸ガーオマンは困りながら笑った。

「名前は答えられないんだけど、これだけは言える!彼はシャイなんだ!これはいらない傘なので差し上げます、面倒なら捨ててもらっても構いませんって言っていたよ!」

「えっ?こんな立派な傘なのに?」

 愛夢は少しだけクルリと傘を回しネームバンドに印字されたブランド名を丸ガーオマンに見せる。

「そこは察してやりなさい!じゃあ、おじさん行くけど何かあったら大きな声を出すんだよ?すっ飛んで行くからね!」

「心配してくれてありがとうございます。ガードマンさんの大切なお仕事の邪魔をしてしまって、本当にごめんなさい」

 愛夢は丸ガーオマンに深く頭を下げた。男性用の大きな傘は、滴る雫からも身体を守ってくれる。

 だがこの傘を貸してくれた男性の身体は、小さな折りたたみ傘では不足そうに見えた。自分の所為であの傘の男性が雨に濡れているかもしれない、そう思うと心が痛んだ。

「君も皆も本当に真っ直ぐだ。そんな正しき人間だから力を持つことを赦され集うんだろうね」

 その独り言の意味を聞こうと愛夢が顔を上げた時には丸ガーオマンはもう持ち場へと駆けて行っていた。

 その様子を見届けていると明らかに周りと違う存在感を放つ一人の男性がこちらに向かって走ってくるのが見える。その姿は見覚えどころか、愛夢の心に強烈に焼き付いている男性の姿だった。。

 一度見たら脳内に残り、本能が忘れることを拒むほどの完璧な容貌をしている男、溝呂木。丸ガーオマンと同じビニール傘を差した彼は、先程とは打って変わって、動揺を露わにしていた。

「何で、まだここにいるんですか!?」

 溝呂木が愛夢に詰め寄ってくる。

「えっと・・・美剣さんと漁火さんにちゃんと謝りたくって・・・。それから溝呂木さんにも」

「馬鹿なんですか?唇も指先も真っ青じゃないか!」

 溝呂木は自分の着ていたジャケットを脱ぎ、愛夢に優しく掛けた。優しい温もりとシダーウッドとシトラスの香水の香りが安らぎを与えてくれる。

「こんなの皆さんの大変なお仕事に比べたら何てことありません。ご迷惑をかけているのは重々承知しているので、せめてお仕事が終わるまでは待とうと思って」

「本当に!心の底から迷惑なんですけど!?」

「すみません・・・。私に会いにくる理由が無くなってしまったから、今日を逃すと皆さんにはもう会えないと思ったんです。これまでも、今この瞬間も、私の我儘で多大なご迷惑をおかけして本当に申し訳ありませんでした」

 愛夢が頭を下げようとした瞬間、溝呂木の声がそれを制した。

「今から聞くことに正直に答えてください。返答によっては先程の話は撤回します」

 勧誘の話を白紙にするという発言の撤回、願ってもいないチャンスに愛夢は喰らい付いた。

「はい」

「では質問します。あの書類は貴女が破損させたんですか?それとも別の誰かが?」

「私は破損させていません。目を離した隙に破かれてしまいました。秘匿書類の管理が行き届かず、あんな事になってしまって本当に申し訳ありませんでした」

「その人物が誰だか分かりますか?これは情報漏洩の可能性を憂慮した質問です」

「見たのは後ろ姿だけなので、絶対とは言えないのですが」

「構いません。続けてください」

「クラスメイトの男の子に似ていました。名前は向井邦彦君です」

 溝呂木は頭痛に耐えるように頭を抱えた。愛夢はそのタネを取り除く為に話を続ける。

「あのっ、向井君は皆さんの事情を知っていると思います。クラスメイトには、そちらの事をヤバい企業と言って濁していました!だからもしも彼に書類を見られていたとしても普通の人よりは安心?・・・かと」

「・・・そうですか」

 溝呂木は気怠そうに髪をかきあげた。

 その雑誌の表紙のような艶めかしい姿に愛夢の心臓は跳ね上がる。

「今日のことは完全に確認を怠った僕に落ち度があります。そして間違った認識で貴女を糾弾してしまった。本当に申し訳ございません」

 溝呂木の欠点の見当たらない完璧な謝罪に愛夢は見惚れる。不快感を与えない速度と角度の礼に加えてきっちりと伸ばされた指先は爪の先までも美しかった。

 自分が今までしてきた謝罪とは格が違う。こんな自分にそれ程の誠意ある謝罪をしてくれる溝呂木は、やはりあの美剣と漁火と同じくらいに素晴らしい人間なのだと納得ができた。

「あの・・・学校側が捺印した書類に不備は無かったでしょうか?唯一無事だった書類なんですけど」

「あぁ・・・問題はありませんでした。でも、あんなものは貴女の在学の証明と卒業を保証するだけの書類ですので最悪無くても何とでもなります」

「それを聞いて安心しました。担任の先生が記入漏れを確認したい言っていたので、そう伝えておきます」

 溝呂木は呆れたように鼻で笑う。

「このタイミングで、あんな押印するだけの書類に確認ですか・・・。どうやら謀られたようですね」

「謀かられた?もしかして溝呂木さんは、先生が向井君に協力したって思っているんですか?」

「はい。この仕事に就き公僕となるのなら覚えておいてください。権力を持つ者と、それに順ずる者は貴女が思っている以上に卑劣だということを」

 愛夢は向井とクラスメイト女子たち、そして担任の顔を思い浮かべる。必要最低限の接触を心掛け苛立たせないようにしてきたが、彼らは敵意を向けてきた。

 元より違える仲すら無い関係なのだから、驚きも悲しみも愛夢の心は感じることはなかった。

 それよりも溝呂木が言った言葉が心に留まる。

「・・・今、この仕事に就くならって聞こえた気がするんですけど、もしかして白紙は撤回ですか?」

「貴女がそうしたいのならそうなりますね。まぁ最初から僕の一存で決めて良い事ではなかったのですが」

「ありがとうございます!私、今度こそ書類を守ります!鍵のかかる場所に保管して、漁火さんに渡すまでは鍵を絶対に開けません!」

「そのことなのですが、今は担当者が不在な上に、事務局は業務を終了しています。ですから今日はもう書類のお渡しはできません」

「最終的に皆さんと一緒に働けるのであれば、私は構いません。でも今年中に提出できなかった所為で皆さんがお叱りを受けてしまわないでしょうか?」

「なるほど、そいういうところか・・・。あの二人なら抱き込まれそうだ」

「えっ?」

「何でもありませんよ。明日またこちらに来られる時間はありますか?」

「はい!明日は終業式だけなので午前で学校は終わります。だから午後から来られます!もしお時間の都合が悪いなら終業式は欠席します!」

「示し合わせたかのような好都合ですね。時間は午後からで構いません。貴女があの中で書類を書いて、そのまま事務局に提出すれば誰に謀れることもないでしょう。僕が、それをさせない」

 あの中と言った溝呂木が目だけで見ていたのは、防衛省の建物だった。

「あの中?・・・って防衛省の中ですか!?」

「コレをお渡ししておきます」

 溝呂木は入省許可書と書かれ紙を愛夢に手渡す。

「ここに顔パスはありません。ですから今度こそ破かれないように。明日は訪客として堂々とここにいらしてください」

「・・・っありがとうございます!」

 今度こそ大切な物は肌身離さずに守る。そう心に固く誓い、愛夢は許可証を受け取った。

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