第一話 転生
私は寝ているところを揺すぶられて起こされた
ん?起こされた?私は死んだんじゃないの?
「ん?ん~」
「おはようございます。平沢恋歌さん。」
「あ、おはようございます。えっと貴方は誰ですか?どうして私の名前を?」
「申し遅れました。私はアラトロン。女神をやっているものです。」
「え?女神?マジで?」
「はい。」
「えっとそれで私は死んだんじゃないんですか?」
「はい。貴方は死んでしまいました。」
「え?じゃあなんで生きているのですか?」
「それはですね。貴方を転生させてあげようかと思いまして。」
「転生ですか?えっとそれは地球にですか?それとも他の世界ですか?」
「他の世界ですね。そしてあなたには能力を三つ与えましょう。」
「他の世界ですか。三つの能力って?」
「まず一つ目は、多言語理解ですね。あちらの世界に行っても読み書きができるようにですね。二つ目は、鑑定ですね。鑑定は様々なことを視覚を通して観ることが出来ます。三つ目は、血液操作ですね。この能力は言葉通り血液を操作することができる能力ですね。」
「なるほど。中々強そうですね。」
「ありがとうございます。それでもうひとつ貴方に言わなければいけないことがあります。」
「言わなければいけないこと?」
「はい。それは、あなたの種族ですね。」
「種族?人間じゃないんですか?」
「はい。血液操作を与えると強制的に種族が変わります。その場合種族は吸血鬼になります」
「吸血鬼ですか?その種族のデメリットはありますか?」
「はい。吸血鬼はあちらの世界に三人しかいません。そしてどの方も隠居しているので実質
吸血鬼は居ないことになっています。」
「なるほど。分かりました。」
「それでは転生を開始致します。」
そこで私の意識は途切れた。