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離婚したので放っておいてくれませんか?  作者: 肉まん太郎
第三章
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46:嵐の前触れ

それから数か月いつもと変わらない穏やかな日常が続いてこのままこの国に永住しようかな?と思っていた所に隣国から戦争を仕掛けられたとカエデから聞いた。そしてなぜか関係ない私が獣人の王様から呼ばれた。正直、なんで?って思ったけどライレックの友達だしその息子の先生だし・・・まぁ気になるわよね。戦争に出るように命令されないと良いんだけど。


そう思いながらライレックとカエデに付き添ってもらい今、謁見の間にいる。

王様と王妃様は立派な二足歩行のライオンでライレックとどことなく似てる気がする。ライレックも王族ってことね。


長々話してるけど、要は治癒師か魔術師として参加して欲しいという要望だ。

嫌な予感って当たるものね・・・


私はとりあえずここの国民ではないことを伝え戦う義務も戦争にかかわる義務もないということを伝えた。だって、私の王様ではないもの。なんでわざわざ自分から自滅しに行くのよ。


そこから何も会話が進まないから王様夫婦と私とライレックで客室に移動して話の続きをすることにした。


「ここでは楽にしてくれエカテリーナ殿、身分も何も関係なく君と話がしたい。本当に加勢をしてくれるのは本当に無理なのだろうか?ライレックやライから話を聞いた話では大層魔法が得意と聞いていたが。」


「陛下、私はそもそもここの国民でもありません。戦争に巻き込まれる義理なんてありません。なぜ、自国でもないのに巻き込まれないといけないのですか。私は旅人です。いつでもこの国から出られます。それに、ライがいるではないないですか。生活魔法を基にした治癒魔法だったらライもできるのでライを筆頭に治癒隊を作ればいいのではないのですか?」


「うーそれで勝ちそうならいいのだけどな、なんせ戦争を仕掛けてきたのがダークエルフだからな。私達も君に頼むという選択肢しかなくて。」


「ダークエルフ・・・ですって?」


あの、引きこもりで人見知りで洞窟から出るのを泣き喚くぐらい嫌なダークエルフがわざわざ森から出て戦争を仕掛けたんですって?

ありえないわ。

どちらかと言うと普通の町にいるエルフの方が戦争を仕掛けそうなんだけど、ダークエルフ?おかしいわね。


「それ、本当にダークエルフなんですの?」


「あぁ、数日前に貰った手紙がこっちだ。」


ダークエルフが住んそうな洞窟コケで作った手紙・・・確かにダークエルフね。

手紙を開いてみると中にはエルフ語。相変わらずエルフって頑固ね。エルフ語使わない国に対してエルフ語で手紙を送るなんて戦争どうのこうの前提に意味が分からないわよ。


「紙を一枚机に置いてください。解読するので。」


誰かの従者が紙を机の上に置くとそこに手紙の内容を写した。

そして、語学解読の魔法をかけた。

文字が動き出し、見る見るうちに獣人の言葉にかわっていった。


「これが解読魔法か・・・」


確かにこれは会得が難しい魔法だけど一回できるようになったら色々と楽になるから学生時代頑張って使えるようにした魔法の一つ。あれは、苦い思い出だわ。本当によくあんなたくさんの本を読めたわね過去の私。


「手紙で書いてある通り、どうやら彼らはこちらが先に攻撃したと思っているみたいですわよ?」


正直な話、それはありえる。だって獣人って気が短い人が多い上にすぐ決闘申し込んできるやつが多い。国から出たことない獣人が初めて国から出たときによくそれで問題を起こす。


「・・・決闘か。確かアレは他国ではない文化だと聞いたがまさか国際問題に発展するとは。」


「でも、この時期は怪しくないのですか?」


「この時期?この時期がどうしたのだ。話してみよ。」


と言うことで私は王様に今のダークエルフの国の状況を話すことにした。

今のダークエルフの国は食物が育たない時期、動物とかモンスターを食べないダークエルフにとってそれが命取りになるんだけど、その隣国のこの国は女神の祝福のお陰で年中比較的暖かくて季節が変わっても何かしら植物が育つ。今のダークエルフの王はプライドが魔王の城並みに高いし獣人嫌いだと有名で、実際夫人だったころにあった時も飢餓のことで相談されて「隣国のビースティアから買ったらどうだ?」と答えたところ「獣人から買う?ふざけるな!あんな国この私が王になる!獣の王なんて身の丈に合わぬ!」とか息巻いていて流石の私も「コイツ、頭おかしいわ。」となった。


ここでエルフとダークエルフの何が違うかと疑問に思う人は多いと思うがダークエルフも元はエルフだったらしいけど、ダークエルフのご先祖は力欲しさに信仰を変え魔物と交わるようになったのが枝分かれの始まりらしい。それ以外にも森のエルフに地のエルフ、水のエルフに空のエルフとかいろいろ種類があるけど町で人と暮らしてるエルフとダークエルフと森のエルフがエルフ人口の7割ぐらいを占めている。それ以外のエルフは小国しょうこくを作ってそれらを自分達の国だと言い張っているけど人数的に少数民族と言っても過言ではない。


ということで話を戻すけど、それ以外にも怪しいところは何個かある。

ダークエルフが住んでるのは国だけど傍から見たら洞窟だらけのでこぼこした荒地だ、手紙には「私達の食べ物を奪おうと獣人が攻撃してきた。」と書いてあるけど、この時期にわざわざ食べ物がない国に行って食べ物を奪おうとする人はいるのか?獣人だったらそうする人はいないだろう。

しかも、よくよく読めば色々と矛盾があるのだ。例えば、「いきなり攻撃してきた」と書いてあるのに後の方には「私達の様子を伺った後にいきなり飛びついてきた」とか「お前達獣人は損害賠償として国の一部を私に譲るべきだ」と最初は書いてあったのに後の方は「美しい私達がその国を所有するはずだった。戦争の時に負けたからお前たちが使っているが私は所有権を主張する!」とか意味わからないことが書いてあってこんなガキでも、もっとましな手紙書けるだろ。しかも家臣がこれを許したとしたらもうダークエルフに未来はないな。


「確かにダークエルフは魔法が使えます。でも、それ以外は何もできません。森のエルフのように弓が得意なわけではなくただ闇魔法を得意としているだけです。ここまで言えば・・・わかりますわよね?」


「あぁ!そういう事か!魔法を使えなくすればいいのだな!ライレック!魔法封じの魔石をちりばめてこい!エカテリーナ殿感謝する。このお礼は必ず。」


「いえいえ、私はお喋りを少しし過ぎただけですわ。では、私はこれで失礼します。お店もあるので。よろしいですか?陛下。」


「本当に感謝する。このお礼はエカテリーナ殿が嫌でも押し付けるぞ。ではまたたまに王宮に顔を出してくれ。妻も君の事を気に入ったからな。」


え?ずっと無言だったけど気に入ってくれたの?謎だ。やっぱり王族ってよくわからないわね。

それからライレックに家まで送ってもらっていつものようにお店を始めて。


三日後の夕方になる前に獣人がダークエルフとの戦争に勝ったと聞いて一応安心したけどダークエルフの処遇はどうなるのだろうか。あの傲慢な王だから一筋縄ではいかないのだろう。

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