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離婚したので放っておいてくれませんか?  作者: 肉まん太郎
第三章
42/48

41:獣人と冒険者

それから数日、旅人気分を味わいたくて乗合馬車に乗りビースティアの近くにある小国にきた。

ここからビースティアまでは乗合馬車が出てないらしく、ギルドで護衛を雇い歩いていくか個人で馬車と冒険者を雇って行くことしかできないらしい。

どうやら冒険者を雇うことは必須みたいね。


「なんで冒険者雇わないといけないのかしら?」


「ギルドの方に聞いたけど最近ビースティアに行く途中で盗賊に襲われる人が多いらしいよ。お母さん。それで、旅人の安全のためにビースティアに行く人は全員必ず冒険者を護衛として雇わないといけないみたい。」


私と息子、そんなに弱くないけど・・・いるのかしら?

そこら辺の冒険者よりは強い自信はある。


「お母さんが強いのは分かるけど、怪しまれるでしょ?」


「そうね・・・”郷に入っては郷にした従え”っていうしね。」


怪しまれてあの家の人達にバレるのが早くなるよりはちょっと無駄なお金払った方がいいわよね。

それで、リロイはどんな冒険者雇ったのかしら?さっき確か依頼を出しに行ったと言ってたんだけど・・・


「実は町のギルドにいるときにここのギルドを拠点にしてる冒険者のパーティーと知り合いになったんだ。ちょうどさっき見つけてそのパーティーに依頼を出したよ。」


この子、私が何を考えてるのか手に取るようにわかるのか・・・


ところでさっきからなんか数人こっちに向かって歩いて来てるんだけど。

人もその人たちが通ると思って道を開けてるし、もしかしてアレなの?目立つわね。


「リロイ、もしかしてアレかしら?」


「ん?」


そう言い後ろを振り向いて確認するリロイ。


「あっ!いたいた!アレだよお母さん!」


この子はもしかして見つからないように逃げるの意味を分かっていないのかもしれない。

そう思いながら人に道を開けられ、どんどんこちらに近づいて来ているパーティーをぼーっと見ていた。


四人パーティーで皆獣人か、ビースティアを拠点にしてないのが不思議だ。


獣人は身体能力が高く、魔法を得意としない種族で野蛮だと言われているがあながち間違ってはいない。


悪く言えばそう聞こえるだけで、ビースティアという国は強いものが上に立つべきという考えが根付いていることは良く知っている。すべてを力で解決させようとするから野蛮だと言われているのだ。しかも、身体能力だけなら他の種族に負けることはない。だからかもしれないけどそれに嫉妬した他の種族が”野蛮だ”と言っている。


「リロイ殿!用意できた!」


リロイに声をかけてきたのは大柄の獣人。この子は獣人要素がそこまで濃くない。獣耳がついていて尻尾があって、ちょっと毛深い人族みたいな外見だ。

昔見たことがある獣人は獣要素が強い獣人だった。

どれぐらい強いかって?

二本足で立ってるワーウルフかと思ってたぐらい獣要素が強かった。

アレが喋りだした時はビックリした。


「お母さんこの人はこの”ドラゴンファング”の」


リロイがそう言いかけたところその大柄の獣人が私に近づいてきた、そしてんとクンクン匂ってきたのだ。

外見は人族寄りなのに行動は獣人そのまんまねぇ。


「おい!何勝手にお母さんに近づいてるんだ!」


マザコンみたいなセリフ。みんなこんなセリフ聞いて引かないのか?私だったら確実に引く自信がある。(実際主人公が気づいてないだけでリロイは相当マザコン)


「あなた、外見はそれほどだけど本能自体は獣人そのまんまね。」


「ん?あぁ!すまないリロイ殿の母上。リロイ殿の母上からいい匂いがして嗅いでしまった。申し訳ない。」


「いいのよ。気にしないで頂戴。知り合いの獣人も同じことを言っていたわ。」


あの人もそう言えば初対面で「おめぇの匂いなんか気になるんだよな」って言ってた。

失礼な野郎だなと思ってたけど獣人は鼻が敏感だから仕方がないと思うところもある。


「リロイの母親のエカテリーナよ。よろしく。」


そう言い大柄の獣人といつの間にか私の周りに群がっていた彼のパーティーの人に向かって挨拶をしていた。


「ちょっと・・・俺のお母さんから離れてくれない?君たち」


もっと言ってやれリロイ。

こいつら距離感が異様に近いぞ。

獣人同士だったらこれが普通かもしれないけど、忘れてはいけない私は一応普通の人族だ。


「リロイのお母さん確かにいい匂いがする・・・コレ獣人が好きな匂いだと思うよ?」


キツネっぽい獣人がそう言いながらと大柄の獣人みたいに私の匂いをクンクン嗅いでいる。

え?そんな匂いする?犬の好きな匂い・・・・・・レバー?え?私そんな血みたいな匂いする?


「お母さんの匂いがいいのは認めるけどもうちょっと離れてくれ。君たちとお母さんは初対面だ。」


「むっ。仕方がないです。」


リロイにそう言われ多分ウサギの獣人であろう女の子が下がると皆一歩ずつ下がった。


「お母さんに自己紹介してくれ。君たちはお母さんに会ってから匂いしか嗅いでないじゃないか。」


「わかった。リーダーとして俺が最初にしよう。俺はコウガ、このドラゴンファングのリーダーで大剣を使っている。よろし」


コウガこと大柄で獣人の特徴が少ない男が手を差し出そうとしたら今度は小型犬?の獣人の子が前に出てきた。小型犬?だからか可愛い、というか庇護欲をそそる外見をしている。


「次は僕!」


僕っ子なのか。こういうのがギャップ萌えというのか。


「僕はレンカ!コウガの兄で魔法を使ってるよ!よろしくね?エカテリーナさん!」


え?お前が兄なの?え?まさかのお前が?

そう思いながら二人を交互に見ていたが兄弟のキの字もないぐらい似ていないかった。

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