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離婚したので放っておいてくれませんか?  作者: 肉まん太郎
第二章
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39:またお引越し

魔法研究所で古代魔法の学者をしている四男のサイラだ。


私の住んでる場所バレバレね。

そろそろ私だけでも遠くに引っ越そうかしら...

きっとそれがいいわ。

というかなんで頻繁に離婚した元旦那の子供とこうやって話しているのかも分からない。


このサイラスは、私にあたりが少し強かった。

小さい頃は可愛かったが10歳ぐらいになるころにはずっと私を睨んでいた気がする。

私が本館に行って彼に会うといつも「なんでいるんだよっ!」と言いながら走り去っていくし、たまに顔を見れば舌打ちをして消えていったり、元旦那の書斎から出たら罵倒されたこともあった。

悪戯をして注意した時に「本当の母親じゃないのに出しゃばるな!」って言われたときは流石に傷ついたけど本当のことだから何とも言えなかったな...


本当に苦労した。

思春期なのだろうとは思っていたけど、私はあくまで第一夫人だった。そういうのは自分の本当の母親にやってほしい。


なのに今更目の前にいる。

不思議と怒りも親しみも感じなかった。

これがいわゆる無ってやつか。


見なかったことにしてドアを閉めようかしら。

あぁ、そうだ。五男追い出してついでにこいつも持って行ってもらおう。そうしよう。


一回ドアを閉めて五男に用事があるから外にいる人を連れて行って帰ってくださいといい外に押し出した。五男と四男一気に追い出せて今の私はウキウキしている。


皿を洗い適当に朝食を作った後に窓の方を見ると二人ともいなくなっていたのでこれで安心して二度寝...というかもう昼寝よね。昼寝をして息子二人が帰ってきたら引越しの話をしよう。


毎日毎日こいつらに私の穏やか隠居生活を邪魔されるのは嫌だ。









それから適当に一日を過ごし夕方になり息子達が帰ってきた。


「お母さんただいま!」


「ママ~疲れたよ~」


「二人ともお帰り。ご飯作ってあるから手を洗ってから食べなさい。」


二人が手を洗い席についてご飯を食べ始めた時に今日侯爵家の子供全員に住所がばれたこと、そして引越しについて話した。


「二人はどうしたい?お母さんはできたら引っ越したいけど。」


「僕はどうせ王都に行くしママにあの腕輪がついてる限りママの場所がわかるから大丈夫だよ!会いたいと思えば移転で会いに行けるしね!」


「俺も治癒師だから仕事自体はどこに行ってもあるよ。だから、俺はお母さんについて行く。」


「むーリロイ兄さんずるーい」


「ところでお母さんはどこに行くんだ?」


「うーんそうねぇ。考えてなかったわ。」


侯爵家が見つかりにくくてスローライフができる場所と言えば...あの国よね。


「なんとなく決まったかしら。」


息子達の顔を見ながらにっこりする。







それから私たちの行動は早かった。

キースは王都の王宮が管理してる寮みたいなところに入り、リロイはギルド引き継ぎをして退職した。

私は町のみんなに行先を曖昧に告げ別れの挨拶をした。

学校の方にも、もう老体だから復帰は不可能と伝えギルドに行って家の名義をキースとリロイの名前にした。

最後に収納魔法で家具以外の物をしまい込んだ。


「これでこの家を見るのも最後かもしれないねぇ。」


しみじみと数年住んできた家を見て息子達を見る。


「じゃあキース何かあったらすぐお母さんに言うのよ?」


「わかった!移転ですぐママのところに行くよ!」


「じゃあな。キース。」


「また夜に移転でママの元に行くからすぐ会うよ。」


そう言い終わった後、移転ですぐ王都にある寮へ行った。


「お母さん、俺達も行くか。」


「そうね。」


リロイと私はこの国から少し離れてて外からの情報が入りずらく、そしてその国の情報も外に漏れにくい国へ向かって歩いた。

前行った時は侯爵家の人間だったころよね。

懐かしいわ。学生の頃は何回か行ったことがあるけどこうやって年を取ってからいくあの国は違うかもしれないわね。まず、”あの人”に連絡をしないと怒られるわね。

そう思い。私は手紙に「しばらく滞在するからよろしく。」とだけ書いて鳥型の使い魔を呼び出し、使い魔の足に手紙を縛り付け飛ばした。






私達が目指すのはビースティア、人口の7割が獣人で獣人の王が国を治めている国だ。

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