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離婚したので放っておいてくれませんか?  作者: 肉まん太郎
第二章
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25:侯爵家五男は振り返る

侯爵家五男リアム

僕は侯爵家五男のリアム。

生まれてからお義母様と使用人たちがずっと世話をしてくれた。

僕も本当はお義母様と一緒に本を読んだり話したりしたいけど、そうしたら生みの母親の第三夫人が怒って周りに八つ当たりをする。

生みの母親はプライドが高く感情の上下が激しい人だ。

ぱっと見は冷静な人に見えるがお義母様の話をすればすぐ物を投げたり癇癪を起こす。

生みの母親も一応大事な仕事をしている。それは、僕たち兄弟の反面教師だ。生みの母親を見てこうはなりたくないなと思い自分たちの行動には気を付けている。


僕は小さいころからお義母様のようなみんなに尊敬される人になりたかった。

学園のすべてのテストでは常に五位以内に入り、剣術の実時の授業にも力を入れている。

すべてはお義母様のに近づけるようにするため。お義母様のようになるため。



それなのに...お義母様は屋敷から出て行った。



僕は生まれて初めて絶望した。

僕が憧れているお義母様が突然屋敷から出て行ったんだ。


お義母様と肩を並べたくて頑張ったのに!なぜだ!なぜだ!なぜだ!







それから、何年たったのだろうか。学校の成績はいつも通り上位で剣術にも相変わらず力を入れているがなぜこれをやっているのか分からなくなっていたころにデレク兄上からお義母様の居場所が分かったと知らされた。

しかも、学校の先生をやっていると。

その時僕は学校の特別卒業試験のことを思い出してそのことを兄上たちに相談した。


もし、その卒業試験を合格できれば学園を卒業したという証明書も貰えるし、それを持ってお義母様のいる学校に行って教師になればお義母様とずっと一緒に暮らせる!!


次期当主のアーサー兄上は僕が卒業試験を受けてお義母様と同じ職場で働くことに賛成してくれた。

何人かの兄上たちは僕だけズルいと言っていたがこれは僕の特権だ。他の兄上たちは就職しているし、今更辞めるとなったらこの家の名に泥を塗ることになる。お義母様はそれが嫌だったんだろう、だから僕たちを厳しく躾けた。兄上達はそれを知っている、だから今更辞められない。


それから僕は数か月特別卒業試験のための勉強をしていた。

合格だけじゃだめだ。満点を取って合格しなければならないのだ。

そうした方がお義母様も嬉しいに決まっている。


いよいよ試験の日、僕は緊張しなかった。

これが終わればお義母様に会いに行ける!

そのことを考えただけで、ワクワクする。




試験の結果、僕は満点で合格した。

学園の先生に学園にとどまって教師にならないかと聞かれたけど僕は断った。

学園でお義母様の後輩だった先生にご厚意で紹介状も書いてもらった。この先生はお義母様がいかに素晴らしいか授業中に語っていたほどお義母様を尊敬していたようだ。

この学園の教師になるよりお義母様が教師をしている学校の先生になるほうがいいと決まっている。


合格の通知を持ってアーサー兄上の書斎に入る。


「兄上合格しました!では、僕はお義母様の所へ行ってきます!」


「リアム、よく頑張った。でも、行くのは早過ぎはしないか?数か月も勉強を頑張ったんだ。たまには休みを取らないと倒れるぞ?」


「何を言っているのですか!善は急げと言うではないか兄上!では、行ってきます!」





僕は兄上の返事を待たずに前日から用意してある鞄を持って馬車に乗った。


「これで、これでやっとお義母様に会える!あっ...でも子供が...」


嬉しさで震えるなか、お義母様に子供ができたと聞いたのを思い出した。

お義母様は...僕のことを受け入れてくれるのだろうか?

......不安になり思わずため息が出てしまった。





それからしばらくしてお義母様が住んでいると言われている町についた。

兄上が言った通り田舎だけど、思ったより悪くはない。ギルドもあれば酒場、食事処、武器屋もある。

兄上の口ぶりで何もない田舎だと思ったけど、それほどでもなかった。

早速ギルドに行って学校まで案内してもらった。

流石お義母様が教師をしている学校だ。田舎の学校にしては大きい方だと思われる。


「あの...教師募集で来た人ですか?」


学校の扉の前で座っていた人に聞かれた。

門番か?


「はい、そうです。こちらが紹介状です。」


「えぇーっとちょっと確認しますね。...って!えぇ!あの王都の学校から来たのですか!?い、今すぐエカテリーナさんと校長に事情を話してきますから待っててくださいね!あ!おい!お前!この人を応接間に案内してくれ!」


門番?の人が通りがかりの人に声をかけて僕を応接間に連れて行くみたい。

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