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離婚したので放っておいてくれませんか?  作者: 肉まん太郎
第二章
22/48

21:弟子だったようです。

レオと話していると屋敷の方から誰かが近づいてきた。


「エカテリーナ様。お待たせ致しました。私、この屋敷の執事長をしております。リオンとお呼びください。」


...レオと少し似てるな。


レオとリオンさんを交互に見ていると気づかれたようだ。


「私とレオは親戚ですよ。結構似てるって言われてるんですよ?」


「そうだね。確かに似てるわね。双子かと思ったわ。」


「そんなことないですってば先生!」


そんなことより早く領主様に会った方がいいのでは?


「では、屋敷の中に行きましょう。エカテリーナ様、リカルド様が書斎でお待ちしております。」


「えぇ、行きましょう。じゃあまたねレオ。」


「はい!」


リオンさんの後ろをついていく。

屋敷の中に入ると執事とメイドが何人か待っていた。しかも、うちの学校の卒業生までいる。

私と目が合うと遠慮気味に手を振ってきていたので振り返した。


書斎に歩いている間リオンさんに何回か話しかけられた。

主な内容は、私が教えている学校からくるメイドと執事はとても優秀で教えたらすぐ覚えるしすぐ完璧にできる。あと、レオみたいに剣術を習っていた人もわざわざ王都から高いお金払って護衛やこの家の騎士をしてもらっている人よりもしっかりしてる。などなど凄く褒めてくれた。先生として生徒が褒められることは鼻が高い。ただのお世辞かもしれないけど嬉しい。


「たくさん話してしまいましたね。では、こちらがリカルド様の書斎でございます。」


リオンさんはドアをノックして私が来たことをリカルド様に伝えていた。


「入ってきてくれ。」


リカルド様がドアを開けた。

ん?...どこかで見たような顔だな。

リカルド様も私の顔を見てびっくりしていた。


「と、とりあえず座ってください。」


書斎の中に案内された。リオンさんも一緒について来てドアの横で待機している。


座るように促されて座るとリカルド様が喋りだした。


「いや、エカテリーナという名の先生がいると聞きましたが。まさか師匠だったとは知らなかったです。」


「あらま、どこかで会ったことがあるのですか?」


「あぁ、覚えてませんか?昔、師匠が剣術を教えてくださった男爵家出身坊主です。」


ダメだ思い出せない。...剣術、教えた男爵なんて両手で数えても数えきれないぐらい、いるのにどうしろと。


「師匠の勧めで一時期、侯爵家で働いて伯爵令嬢と結婚して辞めたやつです。」


...えぇ?あの、リカルド!?面影はあるけど...変わったな...


「思い出しましたわ。あのリカルドが伯爵家の婿養子になると聞いたときは驚きました。」


「あぁ!思い出してくれましたか!では、前と同じようにリカルドと呼んでください。」


いきなり、何を言い出すんだこいつは。っていうか平民が貴族のことを呼び捨てはいけないでしょう。


「今はもう侯爵夫人でもなく、ただの平民の私がリカルド様をそう呼ぶ訳にはいけません。」


「平民...?まさか、離婚なされたんですか?」


えぇ、そのまさかですよ。


「えぇ、そうです。五年ほど前に...」


「...まさか、師匠と別れるとは。侯爵様って頭悪いんだな...まぁ、そのことは後で話しましょう。」


普通に口悪いなぁ。人のこと言えないけど。


「私の娘のリリアンは母親と似て魔力が高いのですが、教えられる先生がなかなかいないんですよ。皆、魔力が多くてコントロールしにくいから魔力の使い方を覚えさせない方がいいというばかりで...でも師匠の噂を聞いて。この人なら!って思ったんです。」


魔力が高い...キースみたいな感じね。

でも、他の先生がそういうのも一理ある。魔力が多い分コントロールが難しいし。コントロールに失敗すると魔力が暴走して大惨事になる。でも、コントロールできれば人によっては大賢者になったり、王宮専属の魔術師になったりできる。どっちも、貴族になれるチャンスがあるうえにお給料もいい。


「それで、どうですか?師匠。受けてくれますか?」


「ここまで来たんです。もちろん受けますわ。」


安心したのか顔がフニャっとなっていた。


「ありがとうございます。師匠。師匠の教え子になるとは、娘も私の妹弟子ですな!アッハハハ!」


何が面白いのか分からなかったけど。嬉しそうだ。よかったね。うん。

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