15:髪を切りすぎたようだ
夕食が終わりコニーが「娘と妻が心配だ!」と言って帰って行った。
夕食の片づけを終え二人の息子呼んだ。
「二人とも大事な話がある。座りなさい。」
二人とも、突然でびっくりしているが話しておいた方がいい。
侯爵家のことを...
「二人に話したことはないけど、薄々気づいて来てると思う。実はお母さんは昔に一回離婚してるんだ。」
そう言い終わった後、二人に出会う前の話をして、侯爵家の話をした。そして、その侯爵家の人間が今更、私を侯爵家に引き込もうとしているということも話した。
話を終えた後、二人の顔を見るとなんか切れていた。
「許さん!お母さんにそんなことしたのに、用があるときだけそんな態度取るとかありえない!お母さんは都合がいい女じゃないんだぞ!!」
...そんな言葉どこで覚えたんだ。
「呪い...かけようかな?」
キース...何言ってるんだ、君そんなキャラじゃないでしょ...
息子達は思った以上にキレていた。
顔が真っ赤なリロイとなんか黒いオーラが凄いキース、怒ると怖いな。怒らせないようにしよう。
その夜、リロイとキースは侯爵やその息子達、夫人達、屋敷にいたときについて私にいろいろ聞いてきた。
もう、いろいろと話過ぎて私についての本かけるんじゃない?ってぐらい話した。
「ところでママは侯爵のこと好きだったの?」
「全然好きではなかったわね。」
即答した。何度も言うがアレを好きになるはずがない。顔はいい方だと思うが好みの顔ではない上にあの性格だ。正直、外見はどうでもいいが性格がアレだと一緒に居るだけで面倒だ。
「アレは...好みじゃないのよ。親が決めた相手だからねぇ。仕方なく結婚したのよ。貴族っていろい色と面倒なのよ。」
平民は貴族より楽だよ。政略結婚もなければ家名を守る義務もない、貴族の義務というものもないし、社交界に出なくてもいい。
平民も平民なりの悩みがあるけど、貴族のアレと比べればこっちの方が性に合う。
ある日、この村に隣の村の村長が訪ねてきた。
その日、私もちょうど村長に用事があって村長の家で話をしていた。
「おぉ!エカテリーナさんちょうどいいところに。」
「おや?これはこれは。隣の村の村長さんじゃありませんか。」
適当にあいさつを交わした。
「エカテリーナさんにいい報告があるんじゃ。」
いい報告?職探ししてた隣村からマナー習いに来てた子かな?
「エカテリーナさんとマナーを習ってた若者のうち五人が王都のお貴族様のお屋敷で採用されてのう!わしゃ嬉しくて嬉しくてのう。エカテリーナさんが先生になってくれたおかげで子供達は毎年いい場所に就職でき取るんじゃん。本当に感謝する。」
隣村の村長に頭を下げられた。
「村長。そんなに頭を下げないでください。私ではなく頑張った子供達に感謝しないといけませんよ。就職した子供達が頑張ったおかげで、ここら辺の村の子供達の就職先を見つけやすくしたんですよ。」
「おぉ。なんと謙遜な。ありがたや。エカテリーナさんは女神のようなお方じゃのう。」
隣村の村長が私を拝みだした。何してるんだこの人...
「そ、村長なんとかしてくれませんかね。」
「コイツ、昔から綺麗なねーちゃん見ると拝むんだよ。病気みたいなもんだほっとけ。それで用事は終わったのか?」
病気みたいなもの...そんなに拝んでたのか。ぱっと見普通の年取った女って感じだと思うけど...これでも拝むのか...病的だな...
「あぁ、終わったから帰るよ。邪魔したわね村長。」
「おぉ!暇だったらまた遊びに来るんじゃぞ!」
出て行く私を拝み続ける隣村の村長をそのまま置いて家に帰った。
今日はの授業は午前に全部終わったからやることもない。久々に髪切ろうかな。
この家に引っ越してから五年、髪をまだ一度も切っていない。長すぎで髪を洗うのも乾かすのも時間が掛かる。切っちゃえばいろいろと楽になる。
適当に切りやすそうなナイフを探して流れてる川の横に座り髪を切っていく。
...切りすぎたかな?リロイに切ってもらえばよかった。
気づいたころにはもう思ったよりも短かったがまだ結べる範囲だった。
「これでいいか。」
川で自分の切った髪を見る。
学生のころと同じような髪形をしていた。懐かしい。
「ふっ。」
昔のことを思い出して思い出し笑いをしていた。




