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「援して何がいけないの?」~闇に舞い降りた天才援交少女~  作者: ジュン
第一章~禁じられた遊び~
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陽の当たる場所

「そういえば撮影で顔有りだけの依頼あったけど、どうする? 服着たままの普通の撮影だって。HPのモデルで使いたいって」

「えーっと──HPで公開するんですよね。……断っておいて下さい」

「ん? ギャラも時給1万以上で悪くないと思うけど、なんで?」

「私、14歳から今まで、凄いたくさんの男の人と出会って来たんです。 何がきっかけで今の生活が崩壊するか分からないので、なるべく表には些細な事でも出たくないんです……」

「んーーー、なんか勿体無いねぇ」

「私、静かにひっそり自由に暮らしたいんです。たまーにスカウトさんから不思議な話、あるんですけど、裏の仕事やってなくても断ります」

「まぁ、確かに有名人になっちゃうと、下手にショッピングとか飲みにもいけないだろうしね」

「はい、プライバシーは守りたいんです。 そういう点で裏の社会は都合がいいんです。 名前だって本名伝えなくていいですし」

「なるほどねぇ」

「ただ、ホント多くの人と出会い過ぎちゃったので将来普通のOLさん出来るか不安です。 私の裏の顔、知られたらまず会社に居られないでしょうし……」

「んーーー、確かにちょっと不安かもね。 遠い街にでも行かない限りね」

「そのことも考えて、大学を地元から変わろうかなって。 で、近いうちに遠方に行こうかなって」

「──!!」

「みのりちゃん達はこの街のみで、社会人になったら卒業します。 遠い街の何処かで、陽の当たる場所でひっそりと生きていきます、私」

「……そうか~、みのりちゃんが卒業か~……この街も少し寂しくなるかもね。寂しい男どもの天使がいなくなったら──さ」

「……って、もう少し後ですけどね♪ それまでに1000万の貯蓄と、月30万くらいの不労所得を確保したいです。 よろしくお願いします♪」

「──ん? 途中まで異様にカッコ良かったけど、最後がなんか良く聞き取れなかったんだけど……よろしくってどういう意味?」

「だ・か・ら♪ この私が後2年くらいで1000万の貯蓄出来るようにしっかりマネージャーして下さいって事ですよ。ついでにHPでもその間作って、それで月30万くらいになるような仕組み、どうにかして下さい♪」

「……今月貯蓄出来た??」

「えーっと──今財布に2,000円あります♪」

「要するに、散財しちゃったよ、と。あれだけのお金を──」

「はい、きれーーーーになくなっちゃいました♪」

「……このお金遣いの荒さを治さずに、1000万?」

「はい♪ 今のまま、お金を貯めたいです」

「ん~……要するに今の倍収入あったら貯められた……かな?」

「いえ、倍あったら倍使い切る自信あります♪」

「──いやいやいや、それじゃ絶対無理だって。月25万、これだけ絶対残す事!」

「え~~、出来るかなぁ……」

「……一つ買い物我慢するだけだから」

「はーい、頑張りまーす♪」

「後、思いっきり忘れてるみたいだけど──土日の収益少しは残しておいてね」

「──?! い、いやだなぁ。ちゃーんと覚えてますよー。今まではたまたまですって~♪」

「ま、まぁ……あまりアテにはしてないけどね、正直」

「私は思いっきりアテにしてますので、よろしくです♪」

──普通にOLをやってひっそり静かに暮らしたい、少し遠い目で語るみのりちゃん。この時は今までの言動もあってとても信じられなかったが、実はこれが本心である事を近い将来、思いがけない出来事で知る事になる。


※次話公開は9/23 22時頃です。

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