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「援して何がいけないの?」~闇に舞い降りた天才援交少女~  作者: ジュン
第一章~禁じられた遊び~
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援交天才少女 みのり

「んと、今のネカフェ内での顧客誘導、色々利点あって素晴らしい着眼点だと思うけど、誰かに教えて貰って今の形になったの?」

「え? いえ、最初は前話したように出会い喫茶とネカフェかカラオケの往復だったんですけど、出会い喫茶のトークルームってお金かかるじゃないですか」

「ん? 出会い喫茶行った事ないからシステム分からないけど、そーなの?」

「んと、男性の人は入場料がまず取られて、そこでマジックミラー越しに女の子見て、話したいと思った子を指名してトークルーム利用するんです」

「よく分からないけど、風俗の指名のようなものかな?」

「まぁ、そんな理解でいいです。話進まないので略しますけど、要するに男の人、女性連れ出すだけで8,000円くらいかかっちゃうんです、仕組み的に」

「……要するに、一度会った子でもう一度会いたい場合、出会い喫茶通さず会う方がお得だよ、と」

「そう! その通りです。直接、ネカフェでオテテしてくれない? っていう人、案外多かったんです」

「ネカフェ、安いしね」

「安い以前に、ネカフェしか無理でしたね。当時の私、14歳でしたし」

「──! そうか、別々に個人で入って、部屋番号教えて貰っていけば、限りなくバレない訳か!」

「はい、ホテルやカラオケだと一緒に行く必要ありますよね? それじゃ、いつ通報されても不思議じゃないですし」

「これは──よく考えたね」

「いや、今の若い子達の間では常識ですヨ。学生同士でラブホ代わりに使ってますし」

「これ応用したらヤバイものの引き渡しに最適なんじゃ……」

「ま、それはおいといて♪ 何度も何度も出入りするのはなんだかなーって思って、だったらネカフェから出る事なく誘導すれば効率的じゃないか、って考えてやり始めました」

「……正直、この着眼点、発想は天才的だね……裏社会にいるのが勿体無いような──」

「って、14歳だった私が表社会で何かこれ! というモノやった所で大人に奪われるのがオチです。着眼点と発想が100%私の利益になるのは裏社会だからこそ、です」



──生まれた国が日本ではなく例えば米国だったら、もしかしたら奇跡の天才14歳実業家として世に出ていたかもしれないみのりちゃんの奇才ぶりでした。

※次話公開は9/22 21時頃です。

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