男はバカ?
「あれ? どこいったんだろ?? あれ、あれ??」
「ん? どうしたの??」
「えーっと、何処かで秘密兵器の一つ、足臭のスプレー落としちゃったみたいなんです」
「ありゃ、それは大変だ。──あっ、紺ソの人、来たって。どうしよう、キャンセル入れておく?」
「いえ……このスプレーで乗り切ります。ッシュー……わ、クサ!!」
「って、これ女性の股間の匂いじゃん。流石に不味くない?」
「ゴホッゴホッ……ちょっと嗅かいでみて下さい、どーです?」
「(クンクン)ぅわ! なんじゃこれ? 納豆の強烈な匂いというか……こんな足の匂いの人、いないって……」
「……ま、大丈夫じゃないですか? 試しに行ってきまーす」
──5分後──
「ただいまーー」
「あ、早いね。どうだった?」
「あ、喜んでましたよ♪ 目の前で私を見ながら思いっきり嗅いで満足してました、いい匂いだって」
「……あれで良かったんだ。臭ければ何でもいいのかな?」
「えぇ、きっと何でもいいんでしょう」
「……そんなに男ってバカだったかなぁ?」
「えぇ、そうですよ。知りませんでした?」
……300円の紺ソにスプレーしただけのものを5,000円で喜んで買う男達って一体──
※次話公開は9/19 0時頃です。