娘とみのりちゃん
「フフッ♪ (ササー、ササササー)」(みのり嬢スマホ弄りの図)
「お、何か楽しそうだねー。友達とLINEでもやってるの?」
「(チラッ ニヤリ)フフフフー♪(ササー、ササササー)」(こちらをチラリと見てニヤリとした後、スマホ弄りを続けるみのり嬢の図)
「ん? その意味深な笑顔、怖いな~。まーた何か手取りが確定する前に爆買いでもした?」
「い~え、違います♪ 何だと思います~? フフッ♪」
「えっと……嫌な予感しかしないんだけど──」
「フッフッフ♪ ジャーン!!」(不気味な笑顔と共にスマホを見せるみのり嬢の図)
「──! 何で娘とLINEやってるの??」
「簡単でしたよ、Facebook経由で友達申請からTwitterでそれとなく写真や記事に"いいね"して、それからメッセージ送って友達になってLINE教えて貰って現在に至りまーす♪」
「うわ……やめてーー!!」
「いーじゃないですか~、娘さんの事、もっと知りたいと思いません? 親の知らない娘さんをわたくし、みのりお姉さんが教えてあげます♪」
「……取りあえず俺の事は言わないでね、お願い……」
「えー、どうしよっかな~^^ あーお腹すいたな~、喉も乾いたな~(ニヤリ)」
「えぇ、買ってきますよ、ドリンクも持ってきますよ。だから、お手柔らかに、ね……」
「あ、そんなつもりじゃなかったんですけどね~、ありがとうございまーす^^」
──10分後、買い物を終えて──
「あ、お帰りなさーい♪ 色々成果ありますよ~(ニヤリ)」
「……ま、聞こうか……」
「まずは~、彼氏とは予備校で知り合って2歳年上の二浪の人だって。12月から付き合ったって言ってたよ~」
「……一番ダメな時期じゃん。ホント何やってるんだか……」
「後ね~、卒業旅行で彼氏と海外旅行にいくって。友達と行くって親には言う予定とか言ってたよ~」
「うぅぅぅ……今時の子は皆こうなのか。こうやって大人になっていくのか……」
「でね~、合格祝いにぷち整形代出して欲しいって言ってたよ♪ 一重を二重にしたいんだって。今日卒業旅行と合格祝いの話を親にするって言ってたよ~」
「!!!」
「ふふふ、お父さんも大変だ~♪」
──人の家庭のプライバシーに土足でズカズカ上がり込むみのりちゃんでした。
※次話公開は9/17 23時頃です。