みのりちゃん、モテ男講座(2)
「あと、格好や見栄えも重要です」
「──?! まだ続くの?」
「えぇ、まだ半分も話してません」
「……ま、まぁ聞こうか」
「服装や見栄え、私は別に気にしてません。逆に変に若作りしてたりしている人、見るとイタいです」
「ま、まぁ──俺からしてみれば若作りしているアラフォー女性とか見ててイタいと思うのと同じか」
「そう! 全く同じです。別にユニクロの服でもなんでもいーんです。最低限の清潔感さえあれば」
「ほぉ、これは分かる気する」
「見た目なんて、あまり気にしません。そもそも年上の人にそんなもの望んでませんし」
「まぁ……40歳の人が35歳に見えたところで若い子から見れば大差ないわなぁ──」
「その通り! 年相応で十分なんです!!」
「なるほど」
「人を気に入る、好きになる基準は、年相応の包容力、知識、尊敬出来る、普通に会話が出来るかどうか、です!」
「なるほどね」
「後、下心丸見えの人、嫌いです。行為が終わったあと、普通に会話が出来る人が私はいいです」
「ほーぅ」
「あと、馬鹿は嫌いです!」
「……キツいね」
「勉強なんてやろうと思えば何時いつでも出来ますよね? 私みたいに。大人になって何の努力も勉強もしていない人、向上心感じられないので──」
「ま……言わんとすることは分かるけど──」
「とにかく! 年相応で普通に接してくれて私の知らない話してくれて、私の話を聞いてくれる人! これだけでかなり私の見方、変わるものなんですよ!」
「……俺そのものじゃん──」
「だ・か・ら、ジュンさんはモテるんですって。奥さんさえいなければね♪ 安心ですよー、ぜっったい手出されないって分かりますし♫」
「結局、オチはそこかい!」
「wwwwww」
※次話公開は9/17 0時頃です。