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誓い

「──で、俺が動ける時間だけど、基本平日の日中のみね」

「そうそう、よく考えたらジュンさんと会ってるのっていっつも平日の日中だけですけど──何でです?」

「……嫁さん、うるさくてね」

「──え?」

「いや、平日の日中、嫁さん外に働きにいってるのよ。だからその間は自由に出来るけど、それ以外の時はちょっとね。うち、恐妻家だし……」

「あ、な~る程。ジュンさん、尻に敷かれるタイプなんですね♪」

「ま、まぁね。姐さん女房だし、うち」

「wwwwwww」

「本業のお客さんで女性の人だったりするだけで、怒り狂うし──大変だよ、ホント」

「wwwwwww」

「ちょ! そこまで笑わなくてもいいじゃん!」

「いや、ちょっと普段のイメージとギャップがありすぎてwww」

「ま、そんなだから、付き合えるのは平日日中のみ、ね」

「はーい。ただ、土日もメールだけでいいのでサポートして下さいよ~。土日のがオイシイ筈ですから」

「ん、どうにかするよ。それで、分け前はどうする? 出来たら俺も少しは報酬貰いたいんだけど」

「きれいに折半しましょ♪」

「──ん? それでいいの?」

「はい、私のストレス軽減できるなら、全然アリですから」

「最初のうちは、ユキさん1人でやるより収益少なくなる可能性大だけど、大丈夫?」

「最初のうちは当たり前です。いきなり私1人でやっているより収益があがる様なら、逆に私がショックです。将来性を信じて、先行投資します」

「了解。──大体こんなもんかな?」

「あ──私からもいいですか?」

「ん? いいよ。──何?」

「仕事中、私の名前をなるべく呼ばないで下さい。万が一誰かに聞かれて私の裏の顔がバレるのは避けたいので」

「あ、確かにね。了解。俺は……そのままでいいや。下の名前は殆ど知られてないし」

「分かりました。後は……期間は、取りあえず春休みの期間中としましょう。4月からは真面目な大学生やりますし」

「これも了解。後は……夏休み?」

「そうですね、まだ分からないですが、長くやっても夏休みまでですね」

「──ん? どういう事?」

「あ──私、留学にいくかもしれないので^^」

「あ、そうなんだ、了解」

「後は……私に手を出さないでね、と言うつもりだったのですが──全くそんな心配はしないで大丈夫ですね」

「あ、それは大丈夫。そんな気はサラサラないから」

「……ちょっとは否定して下さいよ。さすがに悲しいですって……」

「──と、ごめん。ユキさんは生きてさえいてくれればそれで満足だから」

「──え?」

「あ、今の話は忘れて。それより、ユキさんこそ、俺に手を出さな──」

「あ、それはありませんので大丈夫です」

「……ちょっとは否定してよ。流石に落ち込むよ……」

「お互いさまじゃないですか^^」

「「wwwwwww」」

「それより、ジュンさんはホントにいいんですか? 裏社会に飛び込んできて。万が一だってあるかもしれませんよ? そうしたら、本業に差し支えありません? 家庭も壊れるかもしれないですよ?」

「ま、大丈夫でしょ。ユキさんは今まで無事にやってこれたんでしょ? そのユキさんと一緒なら俺も絶対大丈夫かなって。ま、最悪、万が一があっても、ユキさんと一緒に堕ちるならアリかな~ってね」

「……たまに不意打ちでドキっとする言葉、ぶっこんで来ますね。大分慣れましたけど」

「wwwwwww」

「とにかく、私と一緒にやるからには本気でやって下さい。その代わり、私はジュンさんにとびっきりの体験をさせてあげますので。きっと一生忘れられない程の──ね♪」

「……ユキさんも負けず劣らずぶっこむじゃん、心臓に悪い──」

「wwwwww」

「ま、期待に添える様、やるからには全力を尽くす事は保証するよ」

「じゃ、短い間ですが、よろしくお願いします、ジュンさん♪」

「こちらこそ、ユキさん」

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