表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「援して何がいけないの?」~闇に舞い降りた天才援交少女~  作者: ジュン
最終章:人の3倍の速度で時間が進んでしまう少女
154/167

ムーンチャイルド

「ふと、気付いたんだけど──」

「え? 何ですか?」

「ほら、海外旅行いっても部屋でぼ──っと過ごすとか言ってたじゃん」

「はい、その通りですよ♪」

「……ぶっちゃけ、泳げないんじゃない?」

「……金づちですよ、確かに」

「浮き輪とかも、もしかしたらダメ?」

「……ワキからズルっと抜けちゃいます」

「ワキで浮き輪を抱えられないって事?」

「はい」

「で、水の中だと息苦しくて目の前真っ暗になるとか?」

「はい、ズバリです」

「……だったらバリ島とか行かなきゃいいじゃん、海に出てナンボの場所だし」

「けど、海の色や匂い、波の音は好きなんです。ホントはビーチボードでぼーっと横になって波に揺られてみたいですけどね。ただ、ホント泳げないので命懸けなんです。直射日光も基本ダメですし……」

「──ん? 日焼けがイヤとかじゃないの?」

「もちろん嫌ですけど、それ以前に腫れちゃうんです、日光浴びすぎると……」

「──ますます沢尻エリカじゃん! XP、夜しか活動出来ない~とか」

「タイヨウのうたでしたっけ? そこまで酷くないですよ~。そもそも今やってるの、昼間じゃないですか。それに何度もアポで外に行かされたじゃないですか、駐車場とか」

「そういえばそうだったね。──ちぇ、どうせだったら沢尻エリカのドラマみたいに夜しか活動出来ないとかだったらカッコ良かったのに……」

「ちょ! 私がもっと重症だったら良かったって、どういう事ですか! 日光浴び続けて肌が腫れるだけでも十分大変なんです! 日焼け止めクリームも安くないですし、だから私はいっつも貧乏なんです!」

「……夜の散財や爆買いに比べれば些細じゃん、日焼け止めクリームなんて──」

「──! じゃぁ、今後、日焼け止めクリーム買ってくださいよ!」

「……ま、それくらいならいいけど、いくら?」

「えーっと、1日1本……1万!」

「……そこにあるの、資生堂の1,950円って値札貼ってるじゃん……」

「ちょ、な、何見てるんですか! エッチーーーー!」


※次話公開は10/06 0時頃です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=618303256&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ