デート商法?
「そういえば、ジュンさんの本業のお客さん、独身でお金持っている人、案外いるんですよね」
「まぁ、研究者とか技術者の人、案外いるね」
「今度紹介して下さいよ~♪」
「えーー、どうせ彼氏候補じゃなくって貢ぐ君候補でしょ?」
「まー、そう言われたらその通りですけど〜、女性に免疫ない人達に女性の接し方をお教えしたいなーって♪」
「怖いよ! そもそもどうやってみのりちゃんを紹介するのさ? パンツ売りの少女と組んでるんだけどー、なんて絶対言えないよ!」
「そこは〜、ちょっと頭使って~、金融に興味がある学生のコと知り合いで、就活の為に色んな業種の人の話を聞きたいみたいだけど──、とか言えば自然ですよね♪」
「……こういう機転というか何というか、上手いね、ホント」
「私、どんな人とでも楽しくしゃべる事出来るんです♪ 絶対に気に入られてその次に繋げる自信ありますから♬」
「んーー、なんかデート商法みたいでお客さんに悪いなぁ……」
「大丈夫♪ 私はモノを買って貰ってドロンはしませんから♬ 相手が自然と離れていくまで付き合いますよ〜♪」
「うぅ、泥沼一直線じゃん……さらにたち悪いじゃん──」
「なーに言ってるんですか。この私とお近づきになれるなんて幸せですよ。 きっとその人の生涯で私以上の子と出会う事、絶対にないですから♪」
「んー、いつもながら凄い自信だね……よく自分でそこまで言えるね……」
「当然です。私は私の価値を一番理解してますから♪ あ、儲けは折半でいいですけど、モノを貰った時は折半難しいのでそれだけはご了承下さい♡」
「ま、まぁ……お手柔らかにね──何かの拍子で婚活の話になったら紹介するようにするよ」
「はい、期待して待ってます♪ うふふっ、欲しいものリスト作らなくちゃ♬」
※次話公開は10/04 21時頃です。