お客さん遊び(2)
「──ぅわ、忘れてた! 紺ソなんて今日持ってきてないよね?」
「はい、ストッキングしかありません」
「しょうがない、こっちのミスだから3,000円に値下げしてもいい?」
「まぁ、ネカフェに来て下さるのでしたら。元値安いですし^ ^」
「了解──(中略) 1階の32番に来たって」
「はい、じゃ、ささっと行ってきまーす」
──3分後──
「ただいまー、無事行ってきましたー」
「お疲れ様。 って、あれ? 今の人からメールが。 ──まだいますか? もしいたら、足舐めさせて下さい、だって。 んー、5,000円くらいふっかけてみたら? 案外いけるかも」
「分かりましたー、行ってきまーす」
──10分後──
「ただいまー、7,000円貰ってきました~」
「ぅわ、何かとセットだった?」
「いえ、なんかベロベロ気持ち悪かったからふっかけてみました」
「──さすが小悪魔みのりちゃん、やるねぇ。結局、割引じゃなく割高になっちゃったね、この人」
「いえ、何か気に入ったみたいですよ。また是非、今度! とか言ってましたし♪」
「って、このメアド(mayumilove@~~)、よく見たらまゆみラブになってるじゃん──彼女いるのかなぁ?」
「どう考えても彼女でしょうね。……彼女いるのに何やってるんでしょうね、この人」
「性癖は彼女に隠しているんだろうね。 実は彼氏、ストッキング買って足を夢中で舐めるのが趣味です、なんて知ったら彼女ショックだろうな、可哀相に──」
「wwwwww これが証拠です♪」
「ぅわ、まーた写メ撮ったの? ──相変わらず、人に見られたら自殺しかねないインパクトだね、この夢中で足を舐めている様は」
「まゆみちゃん、かわいそーw」
「──またメールが……今度は紺ソ足で虐めて下さい、だとー。よし、まゆみって誰って聞いてやれ──」
「ちょ、ちょっとw やめてください。 せっかく常連になりそうなのに勿体無ないですよ~」
「けど、面白そうじゃん。 また他探せばいいじゃん」
「正直メチャクチャ面白そうですけどw、どうせなら数回来た後にしましょーよ♪」
──どう見ても彼女や奥さん、子供の名前をメアドにしてるだろ! という人はもれなく2人の話しネタになっているのでした。
※次話公開は9/30 22時頃です。