何やってるんだか ーストッキングまとめてクッキング?ー
「手渡しでストッキング4枚という依頼かぁ──さて、手元にあるのはそこの薬局で仕入れた新品×4だけど、どうする?」
「まずは袋から出しましょう♪ それから、このビニール袋の中にぐちゃぐちゃに入れまーす♪」
「ほぅほぅ、それで?」
「そして~、隠し味としてスプレー(秘密兵器の女子高生の足臭スプレーの事)を数回して~、ムラが出ない様に一心不乱にビニール袋を振りまーす♪」
「ほ~~」
「ね♪ 簡単でしょ? それでは試食してみましょー。 お味はいかがですか?」
「クッ! ……せ、先生。すごく強烈な匂いになってます──これで本当によろしいのですか?」
「どれどれ、うっ、クッ! ……ちょっと味を調節しましょう。 香水をブレンドしてみましょうか。(バシャバシャ)……さぁ、いかがですか?」
「グッ! ……せ、先生。 香水とスプレーが混ざり合って、訳分からない代物になってます──だ、大丈夫なんでしょうか?」
「……クンクン、うっ!! クサッ!! ま、まぁ──足の匂いを気にする子が香水をバカみたいにつけて、余計匂いが強調されちゃったみたいな設定でいーんじゃないでしょうか」
「……なんかよく分かりませんが、唾もブレンドしてみますか? あと、おしっこ数滴入れたらさぞかし──」
「……やってみますか── (中略) どうなりました??」
「──!! オェ!! ……ちょっと取り返しが付かないレベルになったかも……」
「えーー? クンクン、!!! オェッ!! …………これ、どーしましょう……」
「……ま、まぁ……おしっこ臭が激しくかつ異様な体臭を気にする少女が必要以上に香水塗りたくったら惨劇が起きた、それが4枚でいいんじゃない?」
「……みのりちゃん、ホントにそうなら生きていけないだろうな……可哀想に」
「……どうしようね、これ……」
「……手渡しですから、どうにかなるでしょ♪」
──子供のお料理遊びの如く色々やったら悲惨な代物になりましたっと。……何やってるんだか……
※次話公開は9/29 22時頃です。