何……やろうか?
「さて……めでたく組む事になって色々知ったのはいいけど、何する?」
「え~っと……何も考えてませんでした」
「俺の仕事、手伝うでもいいけど、かなり小難しい事やってるから、覚えるの時間かかるし──何か仕事考える?」
「いえ、出来れば即効性のある事やりたいですね。将来的にはジュンさんの仕事を手伝うのでもいいですが──今の私しか出来ない事、やりたいです」
「え~っと、オタクやモテない男に服を選んであげるとかは? 1時間●円で、軽くデート付とか」
「その案の場合、服屋さんと提携してやるのが効率的なのでしょうが、私のソフト援ビジネス並に稼げるか? というと、難しいですよね」
「ん~~……確かにね。意外に難易度高いかも、ユキさんのビジネス以上のネタっていうのは」
「じゃ、私の代わりにアポ取りやりません?」
「要するに、やり取りを俺が代行してユキさんはプレイに専念って事? ん~、それでもいいけど、どうせ組むなら何かプラスオンしたいなぁ。アポ取りだけだったら、俺である意味がない気するし……」
「いや、それでも全然いいんですけどね、私は」
「──! じゃ、俺にユキさんをプロデュースさせてよ。アイデアは借りるけど、全く違う層の開拓をしてみるからさ」
「プロデュース? ……違う層?」
「話を聞く限り、今までノーマルの相手がターゲットにしていた様子じゃん。それ以外の層は未開拓だよね?」
「え、ま、まぁ──」
「フェチ層、開拓出来たらぶっちゃけユキさんの層と被らないから、売上倍増になるんじゃないかな、と思ってね」
「フェチ……層?」
「ちょっと色々調査するから、2日程頂戴。明後日、またここで待ち合わせ、OK?」
「あ、いいですよ」
「じゃ、明後日にー」