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咀嚼プレイ

「──ん? なんだこれ? ヨーグルトやおにぎり、サンドイッチを咀嚼(そしゃく)したのを譲って下さい??」

「あ、いいですよー♪ やりまーす」

「ちょっと意味わかんないけど、咀嚼(そしゃく)って何するの?」

「簡単です♪ 食べ物を口に含んで~、よ~く噛み噛みして~、グチャグチャになったらペッ! って出す事です」

「……これもやったことあるの?」

「はい、たまーにそういう趣味の方いますから♪ さて、丁度ジュンさんに持ってきた昼食が、そのまま指定された食べ物で目の前にありますから──早速やりましょうかね♬」

「──え?! い、今ここでやるの? もしかして──」

「当たり前じゃないですか~。他にどこでやるんですか?」

「……かなり気持ち悪くない? その……グチャグチャになった食べ物を出したのって──」

「あぁ、かなりグロいかもです。私、咀嚼(そしゃく)した日はその食べ物、食べられません、気持ち悪くて」

「──俺も気持ち悪いよ! うぅ、今日は昼抜きか……」

「いつもは咀嚼(そしゃく)見学で1万貰うの、タダで見れてラッキーじゃないですか~」

「──俺はお金貰っても見学したくないよ……」

「後は……ぺってしたの食べてもいいですよ♪ みんな凄いご馳走食べるみたいに美味しそうに食べてます♬」

「……ディープ過ぎて全く訳分からん……」

「って、駅の改札で手渡しか~。もしいなかったら……それに咀嚼(そしゃく)したものをビニール袋に入れて持っていく姿、ちょっとシュール過ぎますね──パンツや足物と違って在庫にならないので、やっぱ断っておいて下さい」

「(──ホッ)」

「あ、今ちょっと残念って顔しましたね♪ しょうがないなー、特別に見せてあげ──」

「結構です!!」



──世の中、変わった性癖持つ人、いるんだなーと……

※次話公開は9/28 23時頃です。

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