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インフルで寝込んでただけなのに何故こうなった?

初めての投稿です。

5年ぶりにインフルエンザになってしまった。


「今は特効薬で熱も1日で下がるらしいし、お母さん仕事行くね。夕方は早めに帰ってくるから。」


病院へ私を連れて行ったあと母は仕事に出かけた。父も仕事、弟は学校、妹も幼稚園・・・、家には私ひとりっきり、早めの昼も食欲がほとんど無いが何とか食べベッドに入った。ひとりでも大丈夫、大丈夫なんだけど何だかさみしい。普段の私なら『ひとり?全然平気、てか逆に静かでいいよ』と思うのに、さみしくって弱気になっているのは久しぶりの熱のせい?



薬を飲んで1日たったが熱は下がる気配なし。


「熱、全然下がらないわね。もしかしてアンタのウイルス、ニュースで言ってた薬に耐性があるタイプだったりして。夕方まで様子見て熱が下がらないようなら先生に電話してみるわ。今日もとりあえず寝てるしかないわね。お昼は下に用意してあるから、じゃあ仕事行くね。」

「いってらしゃい・・・」


耐性ウイルスってなんだ~!これ新しく開発された新薬って言ったよね、先生!

新品から耐性つけられてちゃダメじゃん!

こんな事なら別に新薬使ってくれなくて良かったのに、何で新薬にしたの~!!


と子供の頃からのかかりつけ医の先生への愚痴を心の中で叫びながら、とりあえず寝た。


お昼ご飯?いらない、食欲ない。

スポーツドリンク飲んでたら大丈夫でしょう。水分補給もできるし、糖分とかも入ってるしいけるっしょ。

だからとりあえず寝る、こうなれば自分でウイルスやっつけてやる!



フワッと体が軽く感じ目を開けた。

「どこ、ここ。」

真っ白な空間。


「あっ、いた!」


後ろから声がしたので振り返ると『いつの時代?中世ヨーロッパ?』って服装をした女の子が立っていた。

かわいい・・・。


「私サラ!サラ・ハーボット!16歳よ、あなたは?」

「松本沙良、16歳・・・?」

「うそー!私と同じ名前ね、年齢も!」


って、あなた誰?ひとり盛り上がってますけど?と私は茫然と動けずにいるが、サラと名乗った彼女は凄くうれしそう。それから自分の事を一方的に語りだした。


・サラ・ハーボット(16歳)王立学院に通っている3年生。

(王立学院とは日本で言うと中2~高3までの子が通う学校で、貴族や一般庶民の中でも優秀な人が通うらしい。)

・サラの家族構成 (父)レオナルド・38歳 (母)アリア・35歳 (弟)ハリー・14歳 (妹)エマ・5歳

(父と母、ワカッ!うちは(父)信一郎・47歳 (母)美代子・46歳 (弟)要・14歳 (妹)咲・5歳 同じ年代の子を持つ親とは思えない。)

・サラの家系はミズリー王国の侯爵家で領地持ち。特産品もあり、王国の中では富裕層にあたり、お父さんは領地経営の他、王宮で大臣補佐もしているらしい。

(おーっ、うちはそこそこ大きいけど大企業まではいかない会社の課長さん。母もずっと正社員で働いているので生活自体は苦しくない、たぶん中の上ってとこかな?毎年旅行にだって行ってるし・・・。でも富裕層の生活って想像できない、しかも中世?侯爵家って何?)

・サラ自身も学園ではトップクラスの成績で、婚約者リュカ・ノヴィック(17歳・侯爵家嫡男)がいる。彼とはサラが学院を卒業した年に結婚予定であること。

(婚約者って・・・、結婚が19歳って早っ!現代なら確実に『できちゃったのか~』とか言われそう。好きな人は出来ても付き合いたいと思うところまでいかないお子ちゃまな私には、婚約者とか結婚とか全く想像できないわ~)


そんな感じで他人事として話を聞いていると突然サラが


「でも良かった!とりあえず名前も年齢も一緒なら違和感なしでいけそうね!あ~女神様、ありがとう!」


?????何が違和感無しって?女神様?

頭の中には?がいっぱい。


「じゃあ頑張ってね、新しいサラ・ハーボット!私も新しい松本沙良として頑張るから!」


と背中をトンと押された瞬間スーッと意識が遠のいていく。どれくらい眠っていたか、意識がぼんやりと戻りだした。高熱でだるかった感覚もなくなっている。

薬に頼らず自力でウイルスやっつけてやったぜ!と思いながら瞼をあけた。

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