2.5話 舞台設定
少々多忙につき次の話の前編分だけ分割して更新になります。短いですが許していただければ幸いです。
冒険者組合
各地に支部を持つ、自然素材の採集やモンスター・動物の狩り、ダンジョンの探検などを仕事にする「冒険者」達の支援組織。討伐や護衛を目的とする移動の際、組合員は関税や通行税を免除される等の特権がある。単純にパーティメンバー探しや依頼の発注・受注を行う場所でもある。
組合員には白金・金・銀・銅の上級冒険者と第五から第九までの一般冒険者、見習いの第十冒険者の十階級があり、条件を満たしたり試験に合格したりすると昇格する。
冒険者組合魔王城城下町支部
東の街の冒険者組合に負けず劣らず賑わう。一階は依頼受付で奥に職員のスペースとギルドマスターの執務室がある。二階にレストランと酒場があり、三階より上は直営の宿屋になっている。とても大きな建物で、階層を垂直に行き来する箱型の魔道具がある。異界人がアイデアを持ち込んだエレベータの魔道具で、高層の建物のほとんどに採用されている。
スタンピード
迷宮で起こるモンスターの大発生によって魔物が迷宮から溢れ出すこと。現在はギルドや魔道具による情報網の発達のおかげで大きな被害が起きることはほとんどない。
魔王城の資金源
現在魔王城の家計は国費を使用していない。ダルクが少し働けば高価な魔道具を作れるし、代々の魔王が大量の宝物を蓄えていたから余裕で回っている。
クロム
冒険者の少年。九歳。武術を修めた冒険者の息子で、中々の戦闘センスを持っている。冒険者組合員認定試験で一発で第七階級に合格した上、試験官の繰り出した強力な召喚モンスターを倒した。既に低く見積っても一般冒険者上位の実力を持っている優秀な新人。
優秀さ故にパーティを組むのに苦心していた。新人同士のパーティに入ると強い獲物の討伐ができず、ある程度以上のベテラン冒険者はパーティを組んでいるか全く組まないかであることが多いのでお手伝いとしてパーティを転々としていたが、上級冒険者を指導員として依頼を受けられると聞いて喜んでいた。
若草色の髪に金の瞳をしている。動きやすい服に軽い防具を身につけている。
遅くなりました。Valentine's Dayはギリギリ耐えました。義理だけに。(激うまギャグ)