0話 舞台設定
自分の中で作った設定まとめになります。
魔王の国ガルディア
魔王を元首として戴く共和国。現魔王が先代魔王の暴走を思い、「力ではなく知能での政治」を実現させようとしている。五つある大陸のうち西側の大陸を統べていて、中心より少し西の位置に魔王城があり、その地上部分に国政を担う者を集めている。地下は迷宮となっていて現魔王が住んでいる。
現魔王ダルク=ガルディア
最強の魔王。見た目は13歳くらいの小さめな少年。額の角と紫の髪、藍色の瞳がトレードマーク。普段はTシャツに短パンという服装を好む。愚かな政策を打ち出した先王を力尽くで止め、他国との友好関係を築き上げた魔王。他国の者と共に世界を救った大英雄でもあり、その時の影響で半分人をやめている。彼の見た目を知るものは極めて少ないが、その上で身分がバレないようダンという偽名を名乗っている。
攻撃や自己強化といった類の霊術や魔術が得意。多くの戦闘術を高いレベルで身につけており、両手でロングソードを持って剣術を使って戦うことが多い。
数名いる白金、Sランクの冒険者。魔王としてはSSランクという、英雄格に与えられる別枠の称号を持っている。
龍族の少女エルザ
魔王城の居候。見た目の年齢はダルクと同じくらい。長い銀髪に紅の瞳をしていて、長い尻尾が生え、頭に2本の角を生やし輪っかをつけている。普段はワンピースを着用している。ダルクが大英雄としての名を上げた事件の際の被害者で、その伝手で魔王城の居候となっている。度々追い出されるかのような発言をダルクにされるが、彼も本気で追い出すつもりは無いしメイド達にも気に入られているため安泰である。
基本的に肉体で攻撃する武闘家スタイルだが魔術も使える。霊術による身体強化も得意。
実力は白金に届くが冒険者としての活動実績がほぼないのでランクは銀、Bランクである。
魔王補佐官ライン
魔王の右腕と言われ、政治的なことを全て行っている忠臣。体制変更の際の面倒事のほとんどをしてくれ、また多くの要人の弱みを握っていたりする辣腕秘書。しかし、自由奔放な彼の主に辟易とすることも多く、気苦労が絶えない人でもある。
内気
体内に存在する力。人種は霊力、龍種は龍気…と様々な呼び方をしていたが本質的に同じなので統合された。
魔力
世界に溢れていた霊力とかつての大悪魔が生み出した瘴気が混ざり合い、中庸化したもの。内気によってこれに干渉し、魔術として現象を起こす事ができる。
瘴気
かつての大悪魔が作り出した、「人の悪心を具現化した」もの。霊力を持つ者にとっては害であることが多い。かつての英雄により霊力で中和されている。
霊術
体内の霊力に力を持たせる術。かつては外の霊力にも干渉していたが、今は魔力となったため別の体系ができ、切り離されるようになった。内気の強いものや迷宮内など霊力の強い場所では魔術に起き代わった外部に干渉するものも問題なく使える。
魔術
何らかの方法で外の魔力に指向性を持たせ、自らの意思を実現させる術。かなり自由度の高いものであり、指向性の持たせ方も道具に回路を刻んでおけば無人で起動することもできるなど様々な方法がある。霊力や魔法陣による回路作成で起動準備が可能。
霊脈
霊力の発生源。迷宮が生まれたりする。現在は霊力を食べる精霊や龍種がこのあたりに住んでいる。
迷宮
霊脈に生まれる「迷宮主」が必要な迷宮と、魔力溜りに生まれる「管理者なきダンジョン」がある。迷宮は霊力を使い主の思う通りに姿を変え、主は迷宮アイテムの補助を受けて「霊力でものを作る」能力を得ることができる。
ダルクの迷宮アイテムは左手の腕輪、エルザの迷宮アイテムは頭の輪っかである。自由に形を変えられるのでこの形をしているのは彼らの好みである。
人
魔力への適合の結果、様々な特徴を発現した人種がいる。魔族はそのひとつで、角を生やし魔力の扱いに長けたものが多い。寿命にも人種によって差がある。
龍種
竜種より強いドラゴンの総称。具体的な分け方はないが、知能などに大きな差がある。霊力が主食だが、上位の龍種は基本的に人化の術というものが使え、ほぼ同じ力を持ったまま人と同じ生活を送れるようになる。寿命はとてつもなく長い。
次回からは魔王の一人称視点になります。18時に1話分をまとめて投稿します。