3.天才は魔法に興奮する
「んーっ」
「お、目が覚めたようだな。どうよっ調子は?」
・・・・頭痛と倦怠感が凄いな。たぶんこれがMP切れってやつか・・・
「たっまらねぇーーーー!!!!!」
元の世界では軽く1か月はフルで作業し続けられた俺がたった一発の魔法で即落ちだと!
どんだけすげぇんだ魔法は!!!!!あぁぁぁぁもう一回撃ちたいぃぃぃぃぃ!!!!
・・・だが、また動けなくなるのは致し難い。くっ、我慢するか。
「気持わりぃぞ、旦那」
「それはお前もだろ。なんだその明らかに神聖鳥みたいな体は」
「わかんねぇけど俺はこの世界じゃ神扱いらしいぜ?変な声が言ってたしな」
「あぁ、落ちてる時に聞こえたやつな」
あの変な声ってのはおそらくあの機械の女声のことだろう。
スキルがどうとかいろいろ言ってたことから察するに、あの機械の・・めんどいから適当にマリアって呼んでおくか・・・。マリアはゲームで言う「経験値150獲得しました」とかいろいろ報告してくれるような存在なんだろうな。これから世話になるぞ。
それよりステータスとスキルを確認しないとな、マリアが意味深なことも言ってたし・・種族スキルって、俺の種族が人間ではないってことか?それともこの世界の人間は専用スキルがあるほど希少だってことなんだろうか。
ケイトスの姿をはじめ、わからないことが多すぎるが、とにかく言ってみるか!
「ステータスオープンッヌゥッ!!!!!!」
言葉より早く脳内で開かれたそれを見て雪は思わず笑って呟いた。
「・・・俺、もうすでに最強じゃね?」
筆者「一体どんなステータスがっ!?」
雪「それはあんたが決めることだろw」
筆者「・・・そゆこと言うなよ。」