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5話 忍者がいた

 はあ、危なかった……ここまでは入ってこないだろ。馬車だしな


 まあ、これだけ採取すればしばらく持つだろ。ところで、あの馬車は何の馬車だったんだろう。行商か?お金はあるし、調味料とかタオルとか買いたいなー。無理かなー。無理か。子供が森から出てきて「かいます!」とか言うのか。うん、怪しいな。諦めよう。残念だ


 ていうか俺、魔法使う時しか声出さないから声枯れてるかもしれんな。今更だけど。しょうがないけど。独り言とか悲しいもんな


 ……家帰るか




[ブォォォン!]



 あ、猪。今日の晩飯だな


「“アイスランス”」


 アイスランスが脳天に突き刺さった



[プギュ!?]


 大分精度が上がってきたな。この調子でいこう

 さて、解体するか


 俺の場合木に括りつけて、とかできないから(体格的に)、アクアという魔法を使っている。魔法は基本的にイメージが全てだからな。自分で考えて創り出さなければいけない。まあ、みんな似たり寄ったりだけどな。中には創り出すのが苦手なやつもいるが。だから、魔法書にもある程度の魔法はのっている。ボール系やランス系だな


 俺は解体用にアクアという魔法を創った。傷口から水を流して洗い流す魔法だ。ほら、誰でも思いつきそうな魔法だろ。血や臓物は生活魔法のアースで埋める。魔法フル活用である



 “ボックス”


 よし、他の魔物が寄ってくる前にここから離れるか


 魔物っていうのはまあ、よくRPGとかに出てくるあれを思い浮かべると思うが少し違う。スライムとか、ゴブリンみたいなやつはいない。主に動物型や昆虫型のやつだ。此処には独自の生態系があるようで、地球にいたような小さな虫はいなかったり、動物達もそれぞれ違いがある。ここは、地球の生物と比べてでかいものが多い。魔物はそういったもの全ての総称だ


 もちろん、魔石もとれる。ここでは電気の代わりに魔石を使った魔道具があるらしい。見たことはないが。まあ、魔道具は安いものではないらしいからな。いつか見たいと思っている


 さて、今日の晩飯は……


「おい」


 ん?空耳……


「何故こんなところに子供一人でいる」


 じゃ、ねーよ!は?何者?忍者?忍者か!?

 え、どうしよう。ていうか誰!?いつからいたの!?どこにいるの!?


「聞いているのか」


 ……逃げるか。いや、普通に追いつかれるだろ。とりあえず頷いとくか


「そうか、とりあえず連れていくか」


 え!?何処に!?ていうか、何がどうしてそうなった!?

 え?売られる?俺売られる?


「行くぞ」


 うおっ!抱えられた。って、ちょっとまて。なんで小脇に抱えんだよ。ていうか、11にもなる男児を小脇に抱えるって何?ていうか、未だにこの人の顔みてないんだけど。何この人凄い人?何この人!?






「着いたぞ」


 ドサッ


「うっ……」


 酷い。痛い。酔った。なんだよこの人。子供を雑に扱いやがって……モテないぞ


「そこで待ってろ」


 言われなくても、こちとら動けねぇんだよ。瀕死なんだよ。頭がぐわんぐわんする。気持ち悪い……




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