表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/22

12話 朝食という名のマナーの勉強

 今から朝食です。いや、マナーの勉強の時間です。美味しく食べたい。切実に。いや、美味しいけど。何か違う


「クラウドおはよう」

「おはよう~」


 旦那さんと奥さんも一緒に朝食を食べるのか


「おはよう、ございます」

「では、坊ちゃん。旦那様の見様見真似で構いません。やってみましょうか」


 あ、当主自らお手本をするんですね。なんと豪華な


「はい」


 朝飯はパンとベーコン、サラダとスープか。美味しそう。あ、そういえば、ボックスに入ってる食材等はどうしようか


「では、食べようか。食材に感謝して」

「感謝して」


「か、感謝して?」


 胸に掌をあてて食材に感謝する。いただきますみたいなものか


 とりあえず、旦那さんの食べ方を参考にしつつ、食べる。意外と難しい。駄目なところは、ミカリスさんが注意してくれる




 や、やっと食べ終わった。この体は物覚えがいいみたいで助かった。次はもう少し上手くできるだろう。前世じゃ、こうはいかなかっただろう。まあ、マナーもまだまだ初歩的なものだろうし、覚えなければいけないことも、沢山あるからな。頑張ろう。望んだ訳では無いが、神様が心配して神託までしてくれたんだしな。貴族生活も楽しんでいこうか


「クラウドは物覚えがいいな」


 旦那さんに褒められた。どや


「今日の午前は昨日言った通り、部屋の家具を頼みに行こう。午後からはミカリスに色々教えて貰ってくれ」


 色々か。ミカリスさんにはお世話になるな。そして、貴族の色々な事を教えられるミカリスさんハイスペックだな。それとも執事ってみんなそうなの?


「はい」

「それから、これは強制では無いのだが、私の事を父と呼んではくれないか?」

「私もお母さんって読んで欲しいわ~」


 MA・JI・KA


「もちろん、クラウドが呼ぶ気になればで良い。ただ、私達は君と本当の親子になりたいと思っている。それだけは覚えておいて欲しい」


 言葉が出てこねぇよ。頷いとこう。こんな時はなんて返すのが正解なんだ?別に、呼ぶ事に特に抵抗はないんだけど。前世は前世で親がいたけど、この世界で俺の親はいないんだから。あれ?普通はもっと抵抗あるもんなのか?それとも……俺、意外と寂しかったの?


 でも、タイミング逃したしな。適当なタイミングで呼べばいいか。そもそも、親子の定義ってなんだ?色々な本読ませてもらって勉強しよう



「さて、難しい話はここまでにして、出かける準備をしようか」

「お出かけね~家具選び楽しみだわ~」


 いや、選ぶの俺なんだけど。まあ、いいか。あんまりなのは止めよう



そろそろストックがきれそう……頑張らねば

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ