11話 勉強して勉強して勉強する
おはよう。昨日はふかふかのベッドにテンションが上がったクラウドだ。そして、昨日の晩飯美味かった。マナーを気にせず食べれるもので良かった。まあこれから、2年でマナーを叩き込まなければ行けないらしいが。早く覚えて美味しく食べたいものだ
……なんか俺、普通に受け入れてるけど、異常だよなこの事態。なんでこう日本人って、流されやすいんだろうね。この家の人達も普通に受け入れないで欲しい
コンコン
「おはようございます。坊ちゃん」
「おはようございます」
「本日から家庭教師を雇うまでの間は私が坊ちゃんの勉強を担当させていただきます」
oh……勉強か。まあ、当たり前か。貴族の子供は小さいうちから色々学んでるんだよな。追いつけるかな
「よろしく……お願いします」
「言葉使いと食事中のマナー、礼儀作法そして、ダンスのレッスンは早めに始めておきたいのですが、よろしいでしょうか」
だから疑問符付いてませんよ
「お任せ、します」
「この他に基礎の算術と歴史、剣術、魔法。それから、楽器を1、2個覚えていただきます。楽器の種類は坊ちゃんがお決めください。では、何かほかにやりたいことがございましたら、お申しつけ下さい」
「考えておく……おきます」
「では、朝食の準備が整い次第お呼びしますので、着替えてお待ちください」
というと、ミカリスさんは扉を閉めた
やばいぞ。1年間喋らなかったせいで、言語能力がやばい。敬語ってこんな難しかったっけ。貴族になったんだから、早いとこ直さないとな
それにしても、ここの家は着替えや風呂など自分で出来ることは自分でやる方針のようだ。よかった。全部やってもらうのもあれだしな
さて、着替えながら何をするか考えるか。たしか、ステータスに計算8があった気がするから、算術は少しやったら終わりそうだな。そういえば、俺の今のステータスはどうなってたっけ
“ステータス”
────────
名前:クラウド
性別:男
年齢:11
魔法:土、氷、空間
魔力量:中の上
スキル:剣術1(NEW)、土魔法6、水魔法5、氷魔法6、空間魔法5、サバイバル知識、料理3、計算8、採取6(NEW)、調薬3(NEW)、解体4(NEW)、木工2(NEW)
────────
ああ、そうだ。なんかこの1年で大分色々伸びたな。横にある数字……なんだっけ。熟練度?は年齢=上限らしい。つまり、年齢と熟練度の上限は比例するってことだな
1年間、毎日料理していたにしては、料理が3と低いのは、煮るか焼くか炒めるかしかしてなかったからだろう。仕方ない。俺はお菓子作りの方が好きだったんだ
剣術が1で止まっているのは……剣術のスキルを獲得したあとは使ってないからだな。魔法の方が戦いやすくてつい。まあ、スキルを獲得するまでが大変だからな。頑張った。うん
さて、基礎って言ってたから魔法も少しやったら終わるかもな。うーん。今興味があるのは魔道具だな。あ、あとこの世界の常識。ある程度は野党のやつらに聞いたけど(もちろん殺った)昨日の身分証の件もあるしな。いや、無理か?なんせこの世界で11年生きている事になってるからな。無理があるな。
じゃあ、後は……ないな。この世界1つの言語しかないしな
じゃあ、前世の趣味とか……あ、絵を描いたりするのは好きだな。けど、習うものでも無いよな?道具だけお願いしてみようか。後は、お菓子作りかな。刺繍とか裁縫とかも好きだなー。まあ、全部やる訳にはいかないから、道具と場所だけ貸してもらおう
あとは、楽器か。楽器って、地球と同じなんだろうか。まあ、同じってことで進めとこう。違かったら、適当に決めればいいし。じゃあ、ここは王道のピアノとバイオリンにしとこうか
コンコン
「坊ちゃん。朝食の用意が整いました」
「はい」
さて、この朝食もマナーの勉強なんだよな。頑張ろう
この家結構スパルタだよな




