攻略の糸口
「うわぁーーーーーー」
気がついたらまた、女神様のところにいた。
「ピヨピヨ」
女神様か、
今は、冗談に乗ってる場合じゃない。
サラのため、どうするかだ。
「アルス君冷たいー」
女神様は、頬を膨らませている。
・・・・・・・可愛い。
いやいや、可愛いとか思ってる場合ではない。
ランドドラゴンが強すぎる。
つか弱点ついても、全然生きてる。
本当に威力10倍の魔法だったのか??
「もしもーし」
ん?待てよ?
ファイヤーボールを打つときに僕は、無意識に何かしゃべっていた。
あれは、なんだ???
「かめよー♪♪」
あれは、もしかして詠唱だったのか??
でもサラの魔法は、詠唱破棄のはず、、、、
そうか!!!
詠唱破棄は、サラのスキルであって僕のスキルではない。
「かめさんよー♪」
つまり僕のファイヤーボールは、10倍じゃなくて、僕の弱いであろう魔力の威力ってことか、
それじゃランドドラゴンは、倒せない。
くそ、どうすればサラを助けられる?
「アルス君ーこのあとの歌詞がわからないー」
何も思いつかない!!!
「あーわからない!!!」
「えっアルス君もわからないの???」
えっ(アルス君も)わからないの?
アルス君″も″って言った??
女神様も一緒に悩んでてくれたのか。
「女神様もわからないんですね。」
「そーなのよ。途中までは、わかってるのに!」
僕と同じ考えまで至ったのか?
「僕も途中までは、わかったんですよ。」
「途中までは、有名だもんねー」
えっ有名??
契約した精霊のスキルは、使えないのは、有名だったのか、、、
なんで教えてくれなかったんだ、、、、
いや、僕が勝手に思い込んで、聞かなかったんだ、僕のせいだ、、、
「あー思いだせないわー!!!」
えっ思い出せないって、僕がアステリアに行ってる時に何か思いついたんですか??
「女神様頑張って思い出して下さい。」
「んんんんーーー」
「無理ー!!!」
くそぉ!!!
ランドドラゴンの攻略の糸口かもしれないのに
「もっかい歌ってみようかしら」
えっ歌??
「もしもし、かめよー、かめさんよー♪♪」
「・・・・・あーわからないわ」
えっ?かめさん??
「女神様わからないってランドドラゴン攻略の糸口じゃないんですか??」
「え?ランドドラゴン攻略の糸口??」
「アルス君は、何の話をしてるの??」
二人の頭に?マークが出てきた。
「一旦整理しましょ?」
女神様がそう言って、お互いに悩んでる事を言い合うことにした。
「僕は、ランドドラゴン攻略について悩んでます。」
「私は、かめさんの歌について、悩んでるのよ」
「女神様!!!」
「なんで今かめさんの歌なんですか??」
「関係無さすぎですよね??」
「アルス君が相手してくれないから歌ったの、そしたら歌詞がわからなくなって、、、」
「アルス君教えてー」
「教えたらランドドラゴン攻略の糸口教えてくれますか??」
ダメ元で聞いてみた。
「いいよー」
攻略の糸口、あるのかい!!
早く教えてよ!!
まぁいいか、僕は、息を大きく吸い、
「もしもし、かめさん、かめさんよーせかいのうちで、おまえほど、あゆみののろいものはないーどうしてそんなにのろいのかー」
「女神様これでどうですか??」
「なんか普通ね、つまらなかったわ」
まぁ普通の童謡だからな、
「女神様ランドドラゴン攻略の糸口を教えて下さい。」
「いいわよー」
「アルス君は、今、火の魔法使えるよね?」
「はい、下級ですが」
「それをサラちゃんにあげればいいのよ」
「えっどうやってですか??」
「スキルをあげる、スキルを私がアルス君にあげればいいのよ」
なるほど、それならサラが魔法を使えて、お腹の中から、サラの10倍の魔法で、ランドドラゴンを倒せばいいんだ。
「さすが女神様!!」
「えへん!!」
少ない胸を強調してきた。
「じゃ早速スキルをお願いします。」
いつか、触ってやる!!!
「わかったわ」
僕は、光に包まれた。
名前アルス
レベル3(4)
スキル
無限転生
経験値ランダム倍化
鑑定
火の精霊の加護〔サラ〕
火の下級魔法
スキル譲渡1
【スキル譲渡1】一度だけ他人にスキルを渡すことができる。スキルを渡すとこのスキルも消える。
よし、これでサラを助けられる。
「名前は、どーする??」
どうしよう。
アルスがいいけど、サラからすれば、僕は、トモヤだ、、
トモヤは、僕にとって恥ずかしい過去だし、やだな。でもサラのために、
いや、サラならわかってくれるハズ!!
アルスにしよう!!
「(アルス)にします。」
「わかったわ、じゃ行ってらっしゃい。」
「今度こそ助けてやる!!」
そう決意してエステリアに向かった。
次は、ついに戦闘が始まる?
主人公対ランドドラゴン。
僕自身がふざけるのが好きなので、つい女神様に力を入れて、ふざけてしまう。