七話 古代兵器と聖獣
すいません今日一話しか出せません。
俺達は、音がする方に目を向けた。
するとそこには、3メートルはある、四つ足の歩行ロボットみたいなのがいた。
正確には、ライオンの顔、胴体、鷹の鉤爪、ワニの尻尾と言った所か。
いや、そんな悠長なこと言ってられない。
そう思ったとき、案の定そいつが襲ってきた。
「くそっ!隼人!援護を頼む。俺が詠唱している間、やつの気を引いてくれ。そして、俺が奴に大技をくれてやる!」
「うん分かった!じゃあね。」
そう言って隼人は奴に向かっていった。
おれは、氷魔法を唱え始めた。氷魔法は、水系統だが、水魔法より、威力がある。
何分経っただろうか。奴は、スタミナが一向に減る様子がない。まぁ、機械みたいだしな。
そう思っている最中、隼人が吹っ飛ばされた。
「大丈夫か!」
「うーん…ああ大丈夫だけど、そろそろ、スタミナが切れてきそうだね。」
「そうか…お!詠唱が終わったぞ!食らえ!「絶対零度!!(パーフェクトコールド)」」
俺が、そう言った瞬間、俺と隼人以外この大広間全域が凍った。勿論、奴も。
「いまだ!」
そう言って、 俺は奴の腹辺りに蹴りを入れた。大体俺の蹴りだ。異世界にきて、創造神に身体強化された体だ。
無事でいれる訳がない。案の定、奴は、ガラガラと音を立てて崩れ落ちた。
「ふぅ、何とか倒せたな。しかし、何だったんだ?こいつ。」
「さぁ、この世界のことを大抵知っている僕でさえ、知らないね。」
そうか…
「まぁ一応この部屋?を調べてみるよ。何か手がかりがあるかも知れない。」
そう言って隼人は、大広間の詮索に入った。俺は、さっきの怪物を調べる事にした。
「これ…多分ミスリル銀だよな…隼人に聞いた事あるぞ。確か魔力を流す事で、強度を増すとか。」
「おーい!大体分かったから、ちょっときて~。」
俺は隼人のほうに向かった。
「面白い事が分かったよ。こいつは、凄いよ。もしかしたら、この国滅びるかもしれないね。」
「おい待て……説明してくれ。どうして、この国は、滅びるんだ?」
「それはね。ここに書いてあるんだ。」
そう言って、隼人は壁を指さした。
壁には「ææúôãïġńŲŻDžΣΣΜΕΟΧΩ·Ϊςώίьхфффпщцщктъыяо」
と書いてあった。
「だからよめねぇよ…翻訳コ○ニャクでもくれ。そうすれば読める。」
「分かったよ。そうだよね、古代文字なんて読めないよね。それは、神様に感謝しなきゃ。」
「もしかして……」
「そうだよ。僕は神様に、どんな文字や言葉も、翻訳出来るようにして貰ったんだ。凄く便利だよ。
それでね。ここに書いてある内容は、」
「我等の計画が始まる。もう止められる奴はいない。試作品をこの神殿のここに秘める。もし、この試作品を見つけ、闘おうとすると、大気中の魔力を吸いとり、行動を開始するように、設定した。こやつに勝てたから、この文を読んでいるのだろうが、こやつに勝てて、喜ぶなよ。もう、戦争のスイッチは、押された。もう後戻りは、出来ない」
「こう書いてあるよ。そして、隣の壁に、戦争する訳と、この、ミスリルで出来た。兵器の、作り方や壊し方、大気中の魔力の取り込み方が書いてあるけど、そっちも読む?」
「いや、いい。そんな事より、戻ろう。ここに書いてあるのが、本当なら、こいつみたいな奴の大群が、押し寄せてくるんだろ?まぁそんなことどうでも良いけど…ね。それより寝よう。明日は、早起きして、朝一で、ギルドに報告だ。」
そう言い、俺達は、兵器を回収したあと、もと来た道を歩いて行った。